門倉崎
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岬の南端。手前に見える鳥居は御崎神社
門倉岬(かどくらみさき)は、北緯30度34分39秒、東経130度88分36秒[1]に位置する鹿児島県種子島最南端の岬である。日本で初めてポルトガル人から火縄銃が伝えられたことで有名。
岬の東側は竹崎の種子島宇宙センター宇宙科学技術館まで9キロに渡る砂浜であり、「前之浜自然公園」を形成する。西には屋久島が見渡せる景勝地である。岬の先端部は海食により、高さおよそ50メートルの断崖となっている。公園内に鉄砲伝来紀功碑、御崎(みさき)神社があり[2]、南蛮船の形状を模した展望台や遊歩道が整備されている。
2009年には門倉岬で皆既日食を観測するツアーが組まれた[3]。
鉄砲伝来紀功碑
1921年(大正10年)1月建立。題字は種子島守時(1879年 - 1929年、種子島氏第27代当主)、碑文は西村天囚の選による。 1543年(天文12年)8月25日、種子島に漂着した明国船に乗船していた3人のポルトガル人によって、日本に火縄銃が伝えられたことを記す[2]。
御崎神社
岬の南端、断崖の側にある神社。大国主尊、彦火々出見尊を祭神とする。岬の形状が動物の尻尾を思わせることから、近世には「島尾大明神」と呼ばれた。
『種子島家御家年中行事属類雑記』の神社縁起には、「往古は潮風災害よけの守護神として島尾大明神と称し、祭礼は9月19日、神領として山神祭りの田があったが、今は百姓地で御倉入れ地となっている。祭礼の時は、村中で奉仕して白酒を造り、本国寺で満山祈祷をやり、村役以下村中の老若みな大明神に参宮し、国土安穏の古例の踊りを社殿の庭で催す」とある[4]。
交通
- 南種子町 コミュニティバス 西之線 崎原下車
- 種子島空港からタクシーで30分