長津田車両工場
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長津田車両工場(ながつたしゃりょうこうじょう)とは、神奈川県横浜市青葉区にある東京急行電鉄の車両工場。 こどもの国線恩田駅に隣接している。
概要
1972年に元住吉工場が長津田に移転し、長津田工機事務所として発足した。1973年に長津田車両工場に改称。
軌道線である世田谷線の車両は、台車や電気機器を長津田にトラック輸送し、車体は雪が谷検車区上町班で整備する。車体更新・他社への車両譲渡の際の改造担当工場として、関連会社である東急テクノシステム長津田工場が併設されている。
業務の一部は東急の100%子会社である東急レールウェイサービスに移管され、2008年には車両メンテナンスセンターに名称変更し、2010年6月1日に長津田整備区および長津田車両区に分離する形での組織改正が行なわれた。(一部では現在も旧名称である長津田車両工場を使用する)
入換用としてデキ3020形3021、ED30 1、デワ3040形3043が配置(すべて車籍は無く機械扱い)されていたが、2009年春にアント工業製(実際の製造は北陸重機工業で、アント工業を通じて納入されたもの)の入換機2両が導入されたため、デキ3020形3021は上毛電気鉄道に譲渡され、他の2両は解体された。
沿革
- 1972年 - 元住吉工場が移転し、長津田工機事務所として発足。
- 1973年 - 長津田車両工場と改称。
- 1977年 - 上町検車区を吸収合併し、世田谷線の検車業務を担当するようになる。
- 1983年 - 世田谷線の検車業務を長津田検車区に移管。
- 2001年 - 工場の運営が東急テクニカルサービスに移管。
- 2003年 - 東急テクニカルサービスが東急レールウェイサービスに社名変更し、工場運営が東急レールウェイサービスとなる。
- 2005年~2006年 - 工場脇の留置線(入場線など)を増設。
- 2008年 - 長津田車両工場を車両メンテナンスセンターに名称変更。
- 2010年 - 車両メンテナンスセンターを長津田整備区および長津田車両区の2区体制に組織変更。
検査担当車両
- 東京急行電鉄:全車両
- 横浜高速鉄道:全車両