金海市
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金海市(キメし,きんかいし)は大韓民国慶尚南道沿海部の釜山広域市と道庁所在地昌原市の間に位置する市。市のスローガンは「Gimhae for you」。
古代の駕洛国(金官伽耶)の故地であり、韓国最大の宗族・金海金氏の本貫発祥地でもある。
茶道などに使う茶碗も産しており、金海地域で焼かれた茶碗は日本語読みで「きんかい」と読む。(この場合の朝鮮語表記は긴까이/キンッカイである。)
目次
歴史
金海市
- 1981年7月1日 - 金海郡金海邑が市制施行し、金海市となる。
- 1995年5月10日 - 金海市・金海郡が合併し、金海市が発足(1邑7面)。
- 2013年7月1日 - 長有面を3つの行政洞(長有1洞、長有2洞、長有3洞)に分割(1邑6面)。
金海郡
- 42年 - 駕洛国(金官伽耶)建国。
- 532年 - 新羅に併合され、金官郡となる。
- 685年 - 統一新羅、金官小京を設置(全国九州五小京の一つ)。
- 756年 - 金海小京に変更。
- 971年 - 高麗、金海府設置、後に臨海や金州、安東や金海県になる。
- 1413年 - 李氏朝鮮、金海都護府を設置。
- 1895年 - 金海郡に変更。
- 1906年 - 大山面が昌原郡に編入。梁山郡の一部(大上面・大下面)が金海郡に編入。
- 1914年4月1日 - 郡面併合により、金海郡の一部(生林面の一部)が密陽郡に編入。金海郡に以下の面が成立(14面)。
- 下界面・二北面・生林面・上東面・下東面・左部面・右部面・酒村面・進礼面・長有面・駕洛面・大渚面・鳴旨面・菉山面
- 1918年 - 左部面・右部面が合併し、金海面が発足(13面)。
- 1928年4月1日 - 下界面が進永面に改称(13面)。
- 1931年11月1日 - 金海面が金海邑に昇格(1邑12面)。
- 1942年10月1日 - 進永面が進永邑に昇格(2邑11面)。
- 1943年1月18日 - 駕洛面の一部が金海邑に編入(2邑11面)。
- 1944年 - 下東面が大東面に改称(2邑11面)。
- 1973年7月1日 - 大渚面が大渚邑に昇格(3邑10面)。
- 1978年2月15日(2邑9面)
- 1981年7月1日 - 金海邑が市制施行し、金海市となり、郡より離脱(1邑9面)。
- 1983年2月15日 - 生林面の一部が二北面に編入(1邑9面)。
- 1987年 - 二北面が翰林面に改称(1邑9面)。
- 1989年1月1日 - 駕洛面・菉山面が釜山直轄市北区の一部と合併し、釜山直轄市江西区となる(1邑7面)。
- 1995年5月10日 - 金海郡が金海市と合併し、金海市が発足。金海郡消滅。
人口動態
中心部のほか、市西部、北西部の進永邑に人口が集中している。 1996年に286,805人だった人口が、2001年に353,768人、2006年に453,728人と増加していき、2010年に50万人を突破(503,348人)した。
行政
警察
消防
教育
図書館
(特記外は市立)
観光地
特産品
出身著名人
交通
鉄道
大邱駅方面からセマウル号・ムグンファ号が一部停車。進永駅が比較的停車列車が多いが、残り2駅は選択的である。なお、KTXは市内区間に停車するものはない。大邱駅~進永駅間は1時間20分ほど。釜田駅(釜山広域市)からの列車は本数が少なく、所要時間は1時間である。昌原駅へは約20分。
- 釜山-金海軽電鉄:仏岩駅 - 池内駅 - 安洞・金海大入口駅 - 活川・仁済大入口駅 - 金海市庁駅 - 府院駅 - 鳳凰駅(田下) - 首露王陵駅(金海ターミナル) - 博物館駅 - 蓮池公園駅 - 花停・長神大入口駅 - 三渓・加耶大入口駅
沙上駅(釜山西部市外バスターミナル)から金海国際空港を経由したのち市内を縦断する軽電鉄が、2011年に開業した。金海空港から首露王陵駅まで25分、沙上駅からだと32分。沙上で釜山地下鉄2号線に乗り換えて、西面駅までは1時間ほどで結ばれる。
バス
- 金海市外バスターミナル
- 市外バスターミナルであるが、高速バスが1路線設定。ソウル高速バスターミナルへは1時間1本程度で、所要時間4時間40分。
- 市外バスは大邱北部市外バスターミナル・蔚山広域市・浦項行きなどがある。
高速道路
- 南海高速道路(10号線)
- 進永サービスエリア - 進礼インターチェンジ - 冷井ジャンクション - 西金海インターチェンジ - 東金海インターチェンジ
- 南海高速道路第二支線(104号線)
- 冷井ジャンクション - 長有サービスエリア(釜山方向のみ) - 長有インターチェンジ
航空
金海国際空港は、釜山広域市に属するが金海市内からのアクセスも良好である。