金剛院 (舞鶴市)

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金剛院(こんごういん)は京都府舞鶴市にある真言宗東寺派寺院。山号は鹿原山、寺号は慈恩寺。本尊は波切不動明王

三島由紀夫の小説「金閣寺」の舞台である。 秋には、江戸時代細川幽斎(藤孝)が鶴亀の庭とともに植樹されたが有名で多くの参拝がある。

歴史

『金剛院慈恩寺縁起』(元禄11年・1698年)によれば、天長6年(829年)、高岳親王(たかおかしんのう、799 - 865)が高野山から弁才天を勧請し創建したという。平城天皇の第3皇子の高岳親王は、嵯峨天皇の皇太子となったが、薬子の変に連座して皇太子位を廃された。親王は後に空海の弟子となり、真如法親王とも呼ばれる。本尊は当初は阿弥陀如来であったが、後に不動明王に変わった。縁起によれば永保2年(1081年)、白河天皇比叡山無動寺から相応和尚作という不動明王像を勧請し再興。久安2年(1146年)美福門院により再々興されたという[1]

室町時代には三重塔が再建された。

境内

  • 本堂
  • 三重塔
  • 雲山閣(拝殿)
  • 鐘楼
  • 山門
  • 宝物殿
  • 高岳親王
  • 鹿原公園
  • 不動坂
  • つづら折れ
  • いろは坂
  • 小池庭
  • 千年ガヤ
  • 樹齢300年の柳

文化財

重要文化財(国指定)

所在地

〒625-0014 京都府舞鶴市鹿原595(金剛院京都府歴史的自然環境保全地域)

催事

  • 毎月28日午前8時 - 不動
  • 11月 - もみじまつり

交通アクセス

奉行杉

  • 金剛院を含む地域一円は、平安時代後期には「志楽庄」と呼ばれた地域で、武士 平忠盛の子の清盛が支配したこともある地域である。この、金剛院の参道の入り口付近にそびえる、高さ約25メートルの巨大なは「奉行杉」と呼ばれ、同院の造営奉行を命じられた忠盛が植えたとの言い伝えがあるものである。

周辺

脚注

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参考文献

  • 『日本歴史地名大系 京都府の地名』、平凡社、1981
  • 圭室文雄『日本名刹大事典』、雄山閣、1992

関連項目

ギャラリー

外部リンク

  1. 『日本歴史地名大系 京都府の地名』、p.690; 『日本名刹大事典』、p.257