都市衛星ウルク
テンプレート:複数の問題 都市衛星ウルク(としえいせいウルク)は、アニメ『宇宙戦艦ヤマト 完結編』に登場する架空の宇宙要塞である。ディンギル帝国の本拠。
全長20.8kmにもおよぶ巨大な移動要塞であり、ディンギル帝国の本星であるディンギル星が水没するまでは、その首都を構成していたが、水没時にそのまま移動要塞として脱出した。脱出の際にはルガール大神官大総統の「この世は、強いものが栄えるためにある。弱い老人や女子供など滅びて当然」という思想に基づき、健全で若い男性しか乗船させなかったようである。しかし女性を乗せず、地球人類の女性をも絶滅させて、どうやって種の存続を図るつもりだったのかは不明。なお、若桜木虔による小説版では、子孫を残すため若い女性も強引に連れ出し乗船させるという設定になっている。
前部は近代的な都市で人工的な建造物が多く指令塔がある。後部に行くに従い厚みが増して岩のような外見になっている。最後部は山岳状の岩盤の上にジグラットと呼ばれる神殿があり、馬のような形態の戦闘用ロボットである『ロボットホース』が配備されている。また、後部岩盤はウルク自身のエネルギー源となっている。
各部にニュートリノビーム防禦幕放射装置があり、指令塔と神殿には水惑星アクエリアスをワープさせたシステムの制御装置がある。また、内部には脱出用に円盤状の原ディンギル型UFOプレ・ノアと岩石ロケットがある。
最後にはヤマトに強行着陸され戦闘になるが、アクエリアスの最終ワープを見届けたルガール大神官大総統により自爆された。
古代メソポタミア、シュメール地方の都市にウルクがあり、シュメール語で神を指す語がディンギルであり、またシュメール語の都市国家の政治指導者、すなわち王を指す語のひとつにルガルがあることなどから、これら古代メソポタミア史をモデルにこれらの架空の世界を構築していると考えられる。