赤湯温泉 (山形県)
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テンプレート:日本の温泉地 赤湯温泉(あかゆおんせん)は、山形県南陽市(旧国出羽国、明治以降は羽前国)にある温泉。
アクセス
泉質
上記源泉は共同管理されている。
- アルカリ性単純温泉
- 源泉温度48℃
共同浴場烏帽子の湯で用いられている源泉である。
温泉街
赤湯駅の東、吉野川と国道13号の間に。温泉街が広がり、15軒の旅館が存在する。
共同浴場は4軒存在する。赤湯元湯、あずま湯、とわの湯、烏帽子の湯である。これらの共同浴場は定休日が異なる形で決められており、いずれかの浴場に通うことで温泉に入浴することができるようになっている。いずれも入浴料金が100円(赤湯元湯は200円)で共同浴場の管理組合では、「汗をかいたら缶ジュースより安い温泉浴場へ」というキャッチコピーを宣伝に用いている。
歴史
開湯は約900年前、源義家の弟、源義綱が発見したとされる。家臣達がこの温泉で傷を癒した際、傷から出た血でお湯が真っ赤になったことから、赤湯と呼ばれるようになった。
共同浴場の大湯は、1312年に弘法大師によって開かれたという伝説を持つ。
江戸時代は米沢藩の湯治場として栄えた。また、藩主専用の御殿湯も設けられた。寛政11年(1799年)には米沢藩世子の上杉斉定(治広養子)が、養祖父で元藩主(隠居)の上杉治憲(鷹山)と共に湯冶に来ており、また、文政2年(1819年)には当時隠居していた治広の中風症が再発したため、同じく隠居で養父の治憲(鷹山)と共に湯治に来ている。(横山昭男「上杉鷹山」吉川弘文館)
共同浴場とわの湯は、1943年(昭和18年)に開設された。「とわ」は、昭和18年の「18」のに由来する。