藤井誠二
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テンプレート:Infobox 作家 藤井 誠二(ふじい せいじ、1965年(昭和40年) - )は愛知県出身のノンフィクション作家。明治大学非常勤講師、愛知淑徳大学非常勤講師。彫刻家の藤井健仁は実弟。
来歴・人物
東海高校卒業。愛知県の管理教育を告発した『オイこら!学校 高校生が書いた“愛知”の管理教育批判』でデビューし、その印税で名古屋市内に事務所を構え、中高生の「溜まり場」としたこともある。
のちに教育問題のルポルタージュを通じて、いくつかの書を出版した後、宮台真司の手引きによりノンフィクション作家となる。少年犯罪をはじめ青少年問題を主に扱う。
また、TBSラジオ「BATTLE TALK RADIO アクセス」の火曜日のトークパーソナリティを務めた。他にも朝日放送「ムーブ!」木曜日にも出演[1]。
2013年1月には宮台とともに「ニコ生×BLOGOS 第16回 体罰・指導死・教師の鬱…どうする日本の教育現場!」にゲストとして参加した。
主義・主張
高校生の頃は新左翼的な思想を持っており、死刑存廃問題については廃止派であったが、現在は左翼的な言説に見切りをつけたと述べている。知る権利が左翼陣営や人権派から生まれてきた思想なのにもかかわらず、左翼陣営は少年犯罪に関して加害者の人権が大事だと主張する反面、被害者の知る権利を軽視してきたのは欺瞞ではないかと思うようになったという。被害者遺族の話を丹念に聞くようになってからはその思いが強くなったという[2]。
厳罰化を「適正化」と呼んで肯定し、死刑を支持している[3]。
著書
単著
- 『先生、もう生きていけない! 少女たちは、なぜ死を思いとどまったか?』(三一書房、1988年)
- 『少年の街』(教育史料出版会、1992年)
- 『18歳未満『健全育成』計画 淫行条例と東京都「買春」処罰規定を制定した人々の野望』(現代人文社、1997年)
- 『暴力の学校 倒錯の街…福岡・近畿大附属女子高校殺人事件』(雲母書房、1998年)のち朝日文庫
- 『学校の先生には視えないこと』(ジャパンマシニスト社、1998年)
- 『17歳の殺人者』(ワニブックス、2000年)のち朝日文庫
- 『人を殺してみたかった…17歳の体験殺人!衝撃のルポルタージュ』(双葉社、2001年)のち文庫
- 『殺人を予告した少年の日記…愛知県西尾市「ストーカー」殺人事件』(ワニブックス、2001年)
- 『教師失格』(筑摩書房、2001年)
- 『少年に奪われた人生…犯罪被害者遺族の闘い』(朝日新聞社、2002年)
- 『いつの日にかきっと 映画「夜を賭けて」に賭けた若者たち』(アートン、2002年)
- 『コリアンサッカーブルース』(アートン、2002)
- 『わが子を被害者にも加害者にもしない』(徳間書店、2003年)
- 『殺された側の論理…犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」』(講談社、2007年)のち+α文庫
- 『学校は死に場所じゃない…マンガ「ライフ」で読み解くいじめのリアル』(ブックマン社、2007年)
- 『「悪いこと」したら、どうなるの?』(理論社、2008年)
- 『大学生からの「取材学」 他人とつながるコミュニケーション力の育て方』(講談社、2009年)
- 三つ星人生ホルモン (双葉社、2011年4月)
- アフター・ザ・クライム 犯罪被害者遺族が語る「事件後」のリアル (講談社、2011年2月)
共編著
- 『オイこら!学校 高校生が書いた“愛知”の管理教育批判』(教育史料出版会、1984年)
- (あゆみ出版編集部)『ルポルタージュ これが初任者研修の実態だ!…「ものいわぬ教師」づくりへの道』(あゆみ出版、1988年)
- (宮台真司)『学校的日常を生きぬけ―死なず殺さず殺されず』(教育史料出版会,1998年)
- (宮台真司)『美しき少年の理由なき自殺』(メディアファクトリー、1999年)のち朝日文庫
- (宮台真司)『「脱社会化」と少年犯罪』(創出版、2001年)
- (宮崎哲弥)『少年の「罪と罰」論』(春秋社、2001年)のち講談社+α文庫
- (宮台真司・内藤朝雄)『学校が自由になる日』(雲母書房、2002年)
- (NHKスペシャル「少年犯罪」プロジェクト)『こころのブレーキがきかない 10代が考える「少年犯罪」』(日本放送出版協会、2004年)のちNHK出版
- (荒木経惟)『風光の済州島「漂流」』(アートン、2004年)
- 『少年犯罪被害者遺族』編著(中公新書ラクレ,2006年)
- (森達也)『死刑のある国ニッポン』(金曜日、2009)
- (本村洋・宮崎哲弥)『罪と罰』 (イースト・プレス、2009年)
- 権力にダマされないための事件ニュースの見方 大谷昭宏共著 (河出書房新社 2011年9月)