薩摩高城駅
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薩摩高城駅(さつまたきえき)は、鹿児島県薩摩川内市湯田町にある、肥薩おれんじ鉄道の駅である。難読駅名としても知られる。
駅構造
砂浜が近いため、2番線側(海側)には線路に砂が堆積しないように防砂林が設けられている。かつては2番線側のすぐ裏手に高城海水浴場があり、夏季は海岸を訪れる海水浴客で大変賑わっていた。海水浴場廃止後は砂浜や防砂林は放置され木が生い茂っていて海が見えにくくなっていたが、2013年冬頃から駅の整備や防砂林の一部の木の伐採などが始まって景観が良くなり、砂浜に海岸沿いが一望できる展望台が設置された。また2014年3月15日のダイヤ改正から観光列車おれんじ食堂が停車するようになった。
のりば
1 | テンプレート:Color肥薩おれんじ鉄道線 | (上り) | 出水方面 |
---|---|---|---|
(下り) | 川内方面 | ||
2 | テンプレート:Color肥薩おれんじ鉄道線 | (上り) | 出水方面 |
歴史
- 1952年(昭和27年)5月1日 - 日本国有鉄道により西方~草道間に薩摩高城駅として新設される[1][2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道に継承。
- 2004年(平成16年)3月13日 - 九州新幹線開業に伴い、肥薩おれんじ鉄道に移管。
駅名の由来
古くは「たき」ではなく「たかき」と呼ばれていた。この地には高城郡が設けられ、薩摩国府や国分寺が置かれた。今と同じ「たき」と読まれるようになったのは、鎌倉時代以降と言われる。
この駅が開業した当時、既に日豊本線にも高城駅が設けられていた。こちらは「たき」でも「たかぎ」でもなく「たかじょう」だが、漢字が同じために「薩摩高城駅」と命名された。なお、同じ読みの紀勢本線の多気駅はこの当時はまだ「相可口駅」と名乗っており、「多気駅」となるのは1959年7月15日の事である。
利用状況
2012年度の1日平均乗車人員は3人である。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗降人員 |
---|---|---|
2007 | 7 | 14 |
2008 | 7 | 13 |
2009 | 10 | 19 |
2010 | 9 | 17 |
2011 | 10 | 21 |
2012 | 3 | 12 |
駅周辺
- 国道3号が付近を通っているが、民家が少なく閑散としている。
隣の駅
※国鉄鹿児島本線だった1951年7月23日から1955年3月8日まで隣の草道駅との間に唐浜駅が設置されていた。