舞鶴工業高等専門学校
テンプレート:高等専門学校 舞鶴工業高等専門学校(まいづるこうぎょうこうとうせんもんがっこう、英称:Maizuru National College of Technology, MNCT)は、京都府舞鶴市にある日本の国立高等専門学校である。1965年に設置された。略称は舞鶴高専。
京都府唯一の高等専門学校であり、京都府および京都府に隣接する兵庫県からの入学希望者が多い。 また、近隣の県である滋賀県には高専が存在しない為、滋賀県からの入学希望者も多く近年では入試会場を3県7会場に分けて行っている。
本科4、5学年及び専攻科1、2学年は、単一の技術者教育プログラムである総合システム工学プログラムを構成し、2005年5月に生産・情報基礎工学プログラムにおいて日本技術者教育認定機構 (JABEE)の認定を受けた。
校風は比較的自由であり、上級生や教員による下級生の厳しい指導などはあまり見受けられず、本人の自制力や自己管理能力を尊重している。 これは学校付設の学寮においても同じである。また、学校では制服は指定していない。
2007年4月より1時間の授業時間が90分から50分に変更された。ただしほとんどの授業は、50×2時間の実質100分授業である。
目次
学科(準学士課程)
- 機械工学科
- 電気情報工学科(旧:電気工学科)
- 電子制御工学科
- 建設システム工学科(旧:土木工学科)
- 平成18年度より"都市環境科目履修コース"と"建築科目履修コース"にコース分けしており、4年次にそれぞれのコースに分かれる。
専攻科(学士課程)
- 電気・制御システム工学専攻
- 建設・生産システム工学専攻
教育理念
広く工学の基礎と教養を身につけ、問題発見、解決能力、創造力、国際感覚豊かな実践的技術者を育成する。
- 教育プログラム
「生産・情報基礎工学」
- 教育方針
- 実験、実習、演習、ものつくりを重視する。
- 基礎に立ち返って考えさせる。
- 自ら学ぼうとする意欲を育てる。
- 豊かな教養と国際性を育む。
- 学習・教育目標
- (A)自然科学と工学の基礎を幅広く修得し、それを応用することができる。
- (B)専門分野の基礎知識を修得し、それを実際の技術の問題に応用することができる。
- (C)修得した知識を統合して、社会に貢献できる製品やシステムを設計・開発する創造的能力と意欲を有する。
- (D)実験・実習・演習を通じて現象を分析・解析することができる。
- (E)豊かな人間性、国際性、協調性及び英語によるコミュニケーション能力を身につける。
- (F)技術が持つ地球的、社会的影響の重要性と技術者の倫理的責任を理解し、説明することができる。
- (G)課題の提案・報告などを効果的に記述し、説明することができる。
- (H)コンピュータはじめ実践に必要なスキルと最新の工学ツールを活用することができる。
学生数と寮生数
2010年4月1日現在
- 学生数
本科 :825名(内 留学生9名)
- 都道府県別の新入生数
- 留学生数の内訳
- 寮生数
女子 41名
男子 479名
学生の入寮率は全学年平均60%
施設
- 本館
主に教官室・研究室・実験室、および学生課・会計課・庶務課等。 1,2,3学年の教室やL.L.教室も本館にある。
- 低学年棟・地域共同テクノセンター
1階は地域共同テクノセンター。 2階は物理実験室・化学実験室。 3階および4階は4,5学年の教室。低学年棟という名前だが、現在は高学年の教室として使われている。完成当初は低学年が使っていた。
- 専攻科棟
1階に実験室3個,2階は実験室1個、情報演習室1個、CM研究室1個および講義室1個。
- 情報科学センター
学生用のコンピュータがあり、主に授業で使われる。授業外には個人で利用することもできる。
2階が図書室となっている。図書以外に、DVD・ビデオ・CS放送を視聴可能。[1]
体育館、グラウンド、共に2つずつある。 第1体育館横には武道場があり、剣道場・柔道場となっている。 第2グラウンド横にはテニスコートが敷設されている。
- その他
プール・クラブハウス・合宿所・マルチラボ(多目的建屋)などがある。
学寮
「学生に対して、生活訓練を実施し、規律ある共同生活をとおして、学生の教養を高め、社会の秩序と倫理を重んずる気風を養い将来にわたる人間形成に資すること」を目的として、学寮・鶴友(かくゆう)寮が置かれている。寮の規模は他の高専と比較して大きい。 寮は1号館から7号館で形成され、1号館は女子寮、2~3号館は主に男子1年生、4~7号館は主に男子2~5年生、専攻科生が入寮している。 寮の中庭には以前は畑があったが現在は利用していない。
寮は2人部屋(3年生以上は1人部屋も希望できる)が割り当てられ、トイレ・浴場・洗濯場・食堂などを寮生全員で共用して生活する。
「規律ある共同生活」を目的とするため、ゲーム機およびコントローラー、賭博性の高い玩具(麻雀牌など)や危険な物品(エアガン、ナイフなど)また、電力を大量消費する電化製品(ヒーターなど)の持ち込みは禁止されている。その代わり、共同使用の調理器具(電子レンジ・IHクッキングヒーター)が寮のエリアごとに設置されている。エアコンはラウンジにのみ設置され、寮室の暖房は冬季のみ各部屋に備え付けのスチーム式暖房器によって自動で行われる。(就寝時間以降の深夜を除く。7号館のみ全室エアコン完備で冷房も利用できる。)
学寮運営の基本方針
- 勉学と課外活動の拠点としての学寮
- 安全、安心、清潔な学寮
- 人間性・社会性・公共性をはぐくむ学寮
- きめの細かい学生指導と相談体制の整備
- 男子は1~2年生、女子は1年生の間は全寮制(実家から通う通学生は除く)となる。それ以降は、入寮中の行動を評価した上での選考に残る事で、入寮できる(入寮希望者数に対して、学寮が不足しているため)。
- 冷蔵庫は指導寮生のみ、テレビは3年生以上でそれぞれ持込みが許可されることになっている。(許可制)
- 2年生まではブレーカーダウンが実施される。23時以降は照明、コンセントの電源は利用できない。(夏季に限り扇風機使用のためのコンセントの利用が、定期テスト中及び一週間前に限りスタンド使用のためのコンセントや照明の電源の利用が許可される。
- 帰省する場合、土日祝日及び高専祭期間中に限り許可される。(急病・忌引きの場合は除く)尚、外泊許可書を事前に当直教官に提出しなければならない。
これは課外活動や就職活動による外泊でも同様である。
日課
曜日 | 月~木 | 金 (休日の前日) | 土 | 日 (休日) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
週番起床 | 7:00 | - | ||||
全員起床 | 7:10 | 8:00 | ||||
洗面・清掃 | 7:10~7:30 | 8:00~8:15 | ||||
点呼 | 7:30~7:40 | - | ||||
朝食 | 7:5~8:40 | 8:15~9:00 | ||||
登校 | 8:45 | - | ||||
昼食 | 11:55~12:55 | 12:00~13:00 | ||||
夕食 | 17:45~19:15 | 17:30~18:45 | ||||
入浴 | 17:30~21:00 | |||||
自習時間 | 20:00~22:00 | - | 20:00~22:00 | |||
点呼(女子) | 21:30 | - | 21:30 | |||
点呼(男子) | 22:00 | - | 22:00 | |||
門限(女子) | 21:30 | |||||
門限(男子) | 22:00 | |||||
就寝消灯 | 23:00 |
- 朝の点呼は1・2年全寮生が食堂に集まり、朝礼を行う。
- 休日中の点呼、及び休日前日の夜点呼は行わない
- 夜の点呼は3年生以上の男子及び留学生が食堂に集まる。(女子は全学年が部屋の前で各階点呼をとる)
設備
- 1号館から6号館まであり、1号館の2階からは女子寮である。1階は食堂に通じるロビーになっている。
- 各フロアにはラウンジ・補食室があり、補食室にはIHクッキングヒーター、電子レンジが設置されている
- その他 事務室・談話室・洗濯乾燥室・物干し場・駐輪駐車場がある。
- 2005年11月に無線LANが構築され、自室からのインターネット接続ができるようになった。利用時間は17時から(休日は朝から)23時までで、公共良俗に反するサイトや回線に負荷がかかるサイトへの接続は遮断される。(規制対象は主にアダルトサイトや動画共有サイトなどである。)
行事
- 4月 - 入寮・新入生歓迎会、寮生総会
- 5月 - 避難訓練
- 7月 - サマーフェスティバル、寮内大掃除・閉寮
- 8月 - 寮内衛生害虫駆除
- 10月 - 避難訓練、1年生部屋替え
- 12月 - 寮内大掃除・閉寮
- 2月 - 寮祭、寮生総会
- 3月 - 部屋替え(寮内大掃除)・閉寮
- 平成19年度から夏休みの期間が変更された(8月上旬~9月中旬)
クラブ・同好会
クラブ・同好会の参加は自由制であり、複数の部活に同時に兼部することも可能である。(但し、原則3つまで) 2012年4月現在、以下のクラブ・同好会が活動中である。
- クラブ
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- 同好会
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行事
高専行事
舞鶴高専は高等学校ではないため、主に高専間同士での大会などに参加している。
- 高専体育大会
- ロボットコンテスト (創造技術研究会)
- プログラミングコンテスト (プログラマーズコミュニティ)
- 近畿7高専合同演奏会(吹奏楽部)
学校行事
3日間に渡って行われる高専祭が、規模も大きく1年で最大の行事である。
4月
- 新入生歓迎球技大会
- 新入生合宿研修
5月
- スポーツフェスタ
11月
- 高専祭
- マラソン大会
出身者
- 垣尾省司(博士(工学)(東北大学)、山梨大学准教授、1988年電気工学科卒)
- 田中邦裕(在学中にさくらインターネットを創業、現在代表取締役社長、1998年電子制御工学科卒)
- 藤井浩司 早稲田大学政治経済学術院教授(行政学)1973年機械工学科中退
- 材木正己 日東精工株式会社 代表取締役社長(東証1部)1971年機械工学科卒