臨海学校
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臨海学校(りんかいがっこう)または臨海学舎(りんかいがくしゃ)、臨海学習(りんかいがくしゅう)とは、小学校、中学校、高等学校において夏に行われる学校行事で、海を身近に体験することを目的として、一般的には2泊3日から1週間程度の日程で、臨海部に宿舎を設定し、学校が海へ出かける形で実施される。また、普段の学校生活においては学べないことを子供たちが集団生活を通じて学ぶ意図もあり、夏の季語である。
現在の学習指導要領においては特別活動の学校行事として「旅行・集団宿泊的行事」に位置づけられ、同様な行事に林間学校、修学旅行などがある。
1925年(大正14年)7月、日本で初めての臨海学校が成城中学校(現:成城中・高等学校)により、神奈川県三浦郡初声村(現:三浦市初声町)で開設された。
定番の行事
公式
臨海学校の正式のカリキュラムとして行われるもの。
- 海水浴 - 海岸での水遊びから遠泳まで幅広い。
- スイカ割り
- 水難救助訓練
- 海で働く人の仕事の体験 - 地引網漁など
- 水族館、博物館などの見学
- 花火
- カッターの体験漕艇 - 通常は帆走仕様でないカッターを使う。
- 肝試し - 夕方、宿舎の近くの林道や公園などで行われることが多い。教諭がおばけに扮してコースの途中に潜んでいることがある。
非公式
臨海学校のカリキュラム外で、生徒・児童が独自に行うもの。
- 枕投げ - 消灯時間の前後に興奮して眠れない生徒や児童を中心に行われる。最近はできないことが多い。
- 寝ている人に悪戯 - 主に枕投げに飽きた生徒や児童たちが行う。
- もうひとつの肝試し - 消灯時間を過ぎてから、一部の人たちが集まって行われることがあるもので、この場合の恐怖の対象はおばけではなく教諭である。たとえば、夜遅く教諭の部屋の前を通過できるか否かで度胸比べをする、など。