脊振山地
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テンプレート:山系 脊振山地(せふりさんち)は、九州の北部、福岡県と佐賀県の県境にまたがる山地。筑紫山地の一部をなす。脊振山系(せふりさんけい)ともいう。
概要
脊振山地の山域は、福岡県と佐賀県の県境に沿って、西は福岡県糸島市・佐賀県唐津市から、東は福岡県那珂川町・佐賀県鳥栖市にまでわたる。北には福岡平野、南には天山まで続く山がちな地域が広がる。
特徴
山体は主として花崗岩からなり、地下の花崗岩塊が断層活動によって隆起した断層山地である。北側の福岡平野と南側の佐賀平野には、花崗岩の風化によって生成した真砂土と呼ばれる石英砂を多く含んだ土が堆積している。
800m〜1000m程度の低い山が多いが、冬季は対馬海峡を渡った北西季節風がぶつかるため英彦山地や九州山地などとともに九州地方でも有数の多雪地帯であり、冬の福岡平野に曇天、時には雪や雨をもたらす一方で、佐賀平野の内陸性気候の誘因となっている。
全体的に森林が広がり、豊かな自然を生かした観光業や農業が盛んである。多くのレジャー施設があるほか、西側斜面にはみかん畑が広がる。九州自然歩道が通っており散策客も多い。中央付近に三瀬峠があり、福岡市と佐賀市とを結ぶ要衝となっている。
主な山
- 基山 - 405m
- 牛頸山 - 448m
- 権現山 - 626m
- 九千部山 - 848m
- 石谷山 - 754m
- 蛤岳 - 863m
- 脊振山 - 1,055m
- 金山 - 967m
- 井原山 - 982m
- 雷山 - 955m
- 羽金山 - 900m
- 獅子舞岳 - 841m
- 女岳 - 748m
- 浮嶽 - 805m
- 十坊山 - 535m
主な峠
- 七曲峠 - 福岡県道・佐賀県道136号入部中原停車場線
- 坂本峠 - 国道385号
- 板屋峠 - 福岡県道・佐賀県道136号入部中原停車場線
- 日向峠 - 福岡県道49号大野城二丈線
- 糸島峠 - 福岡県道56号福岡早良大野城線
- 三瀬峠 - 国道263号
- 向合(観音)峠 - 国道263号
- 長野峠 - 福岡県道・佐賀県道12号前原富士線
関連項目
- 山地
- 日本の山脈と山地の一覧
- 国際リニアコライダー - 日本国内での候補地の一つだった。