肖柏
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肖柏(しょうはく、嘉吉3年(1443年) - 大永7年4月4日(1527年5月4日))は、室町時代中期の連歌師、歌人。准大臣中院通淳の子。号は、夢庵・牡丹花(ぼたんげ)・弄花軒(ろうかけん)など。宗祇から伝授された「古今和歌集」、「源氏物語」の秘伝を、晩年移住した堺の人たちに伝え、堺伝授の祖となった。
早くに出家して正宗龍統に禅を学び、また和歌を飛鳥井宗雅、連歌を宗祇に学んだ。30歳頃から後土御門天皇の内裏歌合に参加している。応仁の乱の頃には摂津国池田に住み、その後度々上洛したが、永正15年(1518年)和泉国堺に移り、その地で没した。
「古今和歌集古聞」・「源氏物語聞書」など講釈の聞書をもとにした注釈書が多い。連歌師としては、宗祇、宗長と詠んだ「水無瀬三吟百韻」「湯山三吟百韻」などが伝わっている。歌集・句集に「春夢草」がある。