綿の国星
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テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『綿の国星』(わたのくにほし)は、大島弓子による日本の漫画作品。1978年から1987年にかけて『LaLa』(白泉社)に不定期連載された。1979年(昭和54年)度第3回講談社漫画賞少女部門受賞作。
本項では、これを原作とした1984年のアニメーション映画作品についても言及する。
概要
漫画作品は、『LaLa』(白泉社)1978年5月号から1987年3月号に不定期連載された。その後、1994年から2006年に、続編「ちびねこ」が『おひさま』(小学館)で不定期に連載された。擬人化された雌の子猫・須和野チビ猫と、周囲の猫達や人間達の様子を描いた作品。
連載当時に「私は自分を人間だと思っているので、この姿で登場します」という注意書きがあり、作中の猫は読者の為の擬人化なので、作中人物は、猫は猫として認識する。 なお、作中の猫は人の言葉を理解する。
大島弓子の代表作と言われる『綿の国星』であるが、数多い大島作品の中では擬人化した主人公は他にあまり例がなく(漫画エッセイにはあるが)、その点では特異と言える。子猫の目を通して見た人間模様を描いており、特に連載の後半では一編ごとが独立したコントの色彩が強く、メインキャラクターが現れる機会がほとんどないこともある。
また、『猫耳』文化の起源であるとも言われている。
登場人物
- 須和野 チビ猫(すわの チビねこ)
- 元は飼い猫であったが捨てられ、死にかけていたところを時夫に拾われる。
- 猫が成長すると人間になれる場合があると信じている。
- 須和野 時夫(すわの ときお)
- 18歳。大学受験の失敗で自暴自棄(ノイローゼ気味)になっていたが、ある日チビ猫と出会い変わっていく。
- 須和野 飛夫(すわの とびお)
- 時夫の父。小説家。
- 須和野 二三子(すわの ふみこ)
- 時夫の母。専業主婦。 チビ猫と出会う前は猫アレルギーであった。(しかし劇中での描写は猫恐怖症、ヒステリーそのもの。本来のネコアレルギーの症状であるくしゃみ、眼の痒みや鼻水などの症状は一切無かった)
- 美津子(みつこ)
- 時夫の恋人。法科の大学生。髪型は引っ詰め三つ編み。物語の後半には全然登場しなくなる。
- ラフィエル
- 近所の猫のリーダーで美貌の雄猫。チビ猫に人生論を説く。チビ猫の憧れの対象。
- くりまん
- 続編「ちびねこ」に登場。チビ猫が拾って来た、雌の赤ちゃん猫。
単行本
アニメーション映画
1984年2月11日劇場公開。92 分。企画/製作:虫プロダクション。2004年3月31日、DVD版発売。
スタッフ
- 監督:辻伸一
- 脚本:辻真先、大島弓子
- キャラクターデザイン・作画監督:青嶋克己
- 作監補佐:梅津泰臣、古瀬登、本橋富士子、富沢雄三、千明ゆり
- キャラクターカラー設定:井上悦子
- 美術監督:吉原一輔
- 撮影監督:藤田正明
- 音響監督:松浦典良
- 音楽監督:萩田光雄
- 主題歌:『綿の国星のテーマ』 リチャード・クレイダーマン
- 插入歌:『鳥は鳥に』
- エンディング・テーマ:『ブルーハート』
- 作詞:来生えつこ
- 作曲:田中弥生
- 編曲:萩田光雄
- 歌:遠藤優子
- 編集:尾形治敏
- 製作担当:野村和史
- プロデューサー:原屋楯男
キャスト
- チビ猫:富永みーな
- 須和野時夫:島田敏
- お父さん(須和野飛夫):羽佐間道夫
- お母さん(須和野二三子):上田みゆき
- 美津子:潘恵子
- 猫マニア(瑠璃動静):塩沢兼人
- 魚八の主人:野島昭生
- 鈴木ブチ猫:永久勲雄
- ラフィエル:野沢那智
- 月の声:永井一郎
- その他:三田ゆう子、鶴ひろみ、兼本新吾、はせさん治、斉藤昌、川島千代子、沢りつお、田中康郎、塩屋浩三、村松康雄、中谷ゆみ
脚注
関連項目
テンプレート:Asbox- ↑ 初の単行本化は『夏の終わりのト短調』に短編として収録されたが、連載が続き人気が出てくるとこの『夏の終わりのト短調』は『綿の国星』第1巻に改題され装丁も変更された。初期単行本第1巻にはタイトルの端に『夏の終わりの~』と小さく書かれていた。