統営市
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テンプレート:Mboxテンプレート:Infobox 統営市(トンヨンし)は大韓民国慶尚南道の市。市名の由来は朝鮮水軍の名将・李舜臣が閑山島(ハンサンド)に統制営を置いたことによる。かつての忠武市で、1995年に統営郡と合併して都農複合形態市としての現在の市が成立した。
目次
地理
慶尚南道南部にある固城(コソン)半島南部と南海の140の島からなる。李舜臣で有名な閑山島も含まれる。東は巨済市、西は南海郡、北は固城郡と接し、南は海である。
歴史
- 1604年 - 巨済県頭龍浦に三道水軍統制営を設置。
- 1617年 - 巨済県頭龍浦が固城県に委嘱され、春元面に改称。
- 1895年 - 統制営廃止。
統営市・忠武市
- 1955年9月1日 - 統営郡統営邑が市制施行し、忠武市となる。
- 1973年 - 統営郡龍南面の一部(霧田里)を編入。
- 1995年1月1日 - 忠武市・統営郡が合併し、統営市が発足(7面)。
- 1995年3月2日 - 山陽面が山陽邑に昇格(1邑6面)。
統営郡
- 1900年 - 固城郡の統制営址全域および道善面・光二面・光三面、巨済郡の加佐島、閑山島をもって鎮南郡を設置。
- 1909年 - 鎮南郡が龍南郡に改称。
- 1914年4月1日 - 郡面併合により、巨済郡および龍南郡の大部分(光二面・光南面を除く)が合併し、統営郡が発足。統営郡に以下の面が成立(15面)。
- 統営面・山陽面・道山面・光道面・遠梁面・閑山面・長木面・二運面・屯徳面・巨済面・沙等面・一運面・東部面・河清面・延草面
- 1917年 - 統営面の一部が分立し、龍南面が発足(16面)。
- 1929年4月1日 - 龍南面の一部が沙等面に編入(16面)。
- 1931年4月1日 - 統営面が統営邑に昇格(1邑15面)。
- 1938年10月1日 - 二運面が長承浦邑に昇格(2邑14面)。
- 1939年4月1日 - 山陽面の一部が統営邑に編入(2邑14面)。
- 1953年1月1日 - 長承浦邑・長木面・屯徳面・巨済面・沙等面・一運面・東部面・河清面・延草面が巨済郡として分立、郡より離脱(1邑6面)。
- 1955年7月1日 - 遠梁面が分割され、欲知面・蛇梁面が発足(1邑7面)。
- 1955年9月1日 - 統営邑が市制施行し、忠武市となり、郡より離脱(7面)。
- 1973年 - 龍南面の一部(霧田里)が忠武市に編入(7面)。
- 1973年7月1日 - 南海郡二東面の一部(葛島)が欲知面に編入(7面)。
- 1995年1月1日 - 統営郡が忠武市と合併し、統営市が発足。統営郡消滅。
行政
警察
- 統営警察署(光道面にある)
消防
- 統営消防署(光道面にある)
観光
海上国立公園である閑麗海上国立公園の中核基地となる観光リゾート地で、 統営運河に架かる統営大橋の夜景が美しい。山頂に1953年6月建立の李舜臣の銅像が立つ南望山(高さ 80 m)から閑麗水道を一望できる。
李氏朝鮮時代には海軍総司令部といえる水軍統制本営があったため、1605年建造の洗兵館や李舜臣を祭る忠烈祠などがある。
また1932年に開通した東洋初の海底トンネルである忠武海底トンネル(人道、長さ 483 m)が統営半島の南端と弥勒島の間を結ぶ。
気候
- 最高気温極値36.9℃(1994年7月23日)
- 最低気温極値-11.6℃(1977年2月16日)
交通
市内には鉄道路線はない。
バス
- 統営総合バスターミナル
- 高速バスは、ソウル高速バスターミナルへは40~60分間隔で、所要時間4時間10分。ソウル南部バスターミナルへも高速バス扱いとなり、30~40分間隔で運行。その他大田・麗水・光州等への便がある。
- 市外バスは、釜山西部バスターミナルへは1時間3~8本運行で、所要時間1時間40分。釜山総合高速バスターミナルへは20分間隔の運行。その他大邱(大邱北部市外バスターミナル)・蔚山・順天・固城郡・長承浦(巨済市)・晋州/泗川空港などへの便がある。
高速道路
- 統営-大田・中部高速道路(35号線)
- 統営インターチェンジ - 北統営インターチェンジ
姉妹都市・交流都市
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