紀元前386年
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テンプレート:Yearbox 紀元前386年は、ローマ暦の年である。当時は、「カミルス、コルネリウス、フィデナス、キンキナトゥス、プルウイルス、ポプリコラが護民官に就任した年」として知られていた(もしくは、それほど使われてはいないが、ローマ建国紀元368年)。紀年法として西暦(キリスト紀元)がヨーロッパで広く普及した中世時代初期以降、この年は紀元前386年と表記されるのが一般的となった。
できごと
ペルシア帝国
- 前年の「大王の和約」(the King's Peace)(「アンタルキダスの和約」(Peace of Antalcidas))によってスパルタからの攻撃を遠ざけたアケメネス朝ペルシア帝国は、キュプロスとエジプトの平定に力を振り向けた。しかし、キュプロスの王エウアゴラス (Evagoras) や、エジプトのギリシア人傭兵将軍カブリアスが発揮した手腕のために、再征服は思うように進まず、戦争は長期化した。
シチリア
- シュラクサイのディオニュシオス1世は、シュラクサイの影響力と交易をアドリア海にまで広げ、植民都市を、最も北ではエトルリアのハドリア(現在のアトリ)などに建設した。