立川談四楼
立川 談四楼(たてかわ だんしろう、1951年6月30日 - )は、群馬県邑楽郡邑楽町生まれの落語家、作家。本名、高田正一(たかだ まさかず)。出囃子は『喜撰』。
落語立川流のなかで若手・中堅への貴重なお師匠番として重宝されている。(兄弟子やすぐ下の弟弟子のふがいなさも相まって)また彼ら若手中堅を引っ張るリーダーともなっている。落語家とともに小説家としても名を成した稀有な人材。
1970年、(昭和45年)群馬県立太田高等学校を卒業、同年3月立川談志に入門。前座名は寸志。1975年11月の二つ目昇進後談四楼と改名。1980年、NHK新人落語コンクール優秀賞受賞。1983年、落語協会での真打昇進試験において、談四楼と兄弟子の小談志(後に談志門下を離れ喜久亭寿楽になる)が不合格になる。(これをきっかけに談志は弟子をつれて落語協会を離れ、落語立川流を結成)同年5月、落語立川流真打に昇進。
落語界の将来に疑問を持ち、上記にある自身の真打試験失敗経験などを書きつづった小説集『シャレのち曇り』で1990年に作家デビュー。
TVやラジオ出演、新聞や雑誌の連載など幅広く活躍中。また150回を越えた東京・下北沢の北沢八幡宮での独演会をはじめ、講演における「話し方教室」で全国行脚を展開中。
昨今、居住地に因み、『豪徳寺の師匠』と呼ばれることもある。
BURRN!誌2004年10月号のコラムによれば、2ちゃんねるを嫌悪してるとのこと。
ボクシング
小説家として、もちろん落語・落語界を題材にとることが多い。またそもそも談四楼自身はボクシングの大ファンであるため、ボクシングを主題にした作品「ファイティング寿限無」がある。
プロボクサーの高田小次郎は談四楼の実子。当初は地元東京世田谷のジムに入ったが、一念発起し単身、大阪(六島ボクシングジム。一時期の世界王者名城信男を擁する)に移り、2011年に負けなしの8連勝でA級に昇格した。
著作
- 「シャレのち曇り」(1990年2月)(ランダムハウス講談社文庫、2008年7月)
- 「石油ポンプの女」(1995年12月)(新潮文庫、2000年3月)
- 「ファイティング寿限無」(1998年6月)第四回酒飲み書店員大賞受賞 (のち、ちくま文庫)
- 「師匠!」(2000年8月) (ランダムハウス講談社文庫、2008年8月)
- 「日本語通り」(毎日新聞社、2002年11月)
- 「大書評芸」(ポプラ社、2005年3月)
- 「寿限無のささやき」(暮らしの手帖社、2007年10月)
- 「新・大人の粋」(講談社、2008年4月)
- 「一回こっくり」(新潮社、2008年9月)
- 「声に出して笑える日本語」(光文社知恵の森文庫、2009年4月)
- 「もっと声に出して笑える日本語」(光文社知恵の森文庫、2009年8月)
- 「粋な日本語はカネに勝る!」(講談社+α文庫、2009年10月)上記「新・大人の粋」を改題増補したもの。
- 「談四楼がやってきた! ~落語立川流の最終兵器~」(音楽出版社、2012年6月)
- 「たかがピンチじゃないか ―人生の達人桐山靖雄に学ぶ、強く生きる知恵」(平河出版社、2012年6月)
原作
- ヤスとヒコ三河物語(1994年9月、NHK-FM)
弟子
- 立川三四楼
- 立川長四楼
- 立川寸志
外部リンク