石垣島南方沖地震
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
石垣島南方沖地震(いしがきじまなんぽうおきじしん)は、1998年(平成10年)5月4日午前8時30分19秒に石垣島南方沖で発生した地震。
概要
震源は北緯22度22.7分、東経125度26.2分の深さ35kmで、フィリピン海プレート内の地震と考えられている[1]。地震の規模はM7.7[2]、メカニズムは東西方向に圧縮軸を持つ横ずれ型で、規模の割に津波の発生しにくいメカニズムだった[3]。
震度
各地の震度は以下の通り[2]
震度 | 都道府県 | 市区町村 |
---|---|---|
3 | 沖縄県 | 平良市 多良間村 石垣市 竹富町西表島 与那国町 |
2 | 沖縄県 | 仲里村 |
1 | 沖縄県 | 名護市 国頭村 那覇市 読谷村 玉城村 南大東村 |
鹿児島県 | 鹿屋市 名瀬市 喜界町 |
被害
津波警報が出され、宮古島・八重山地方で1mの津波が予想されたが、石垣島・宮古島で10cm未満、与那国島でも微小津波を観測した程度で、被害はなく、死者、負傷者ともにゼロだった。これは地震の種類が横ずれ断層型だったためである[3]。もし縦ずれ型であったならば、宮古島・八重山地方で3mから4m程度の津波が来襲し多くの被害が出ただろうと考えられている[4]。
脚注
関連項目
- ↑ 5月4日石垣島南方沖の大地震(Ms 7.3)東大震研情報センター EIC地震学ノート No.42
- ↑ 2.0 2.1 テンプレート:Cite web
- ↑ 3.0 3.1 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:PDFlink石垣島地方気象台