真打ち競演

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真打ち競演』(しんうち きょうえん)は、1978年11月26日からNHKラジオ第1放送で放送している演芸番組である。

同年11月23日国際電気通信連合の取り決めによるAMラジオ周波数変更(全AMラジオ局が10khzステップから9khzステップに変更)に伴う番組改編により、始まった番組である。2011年度より毎月最終週は、同放送時間において『キャンパス寄席』が放送される。

番組編成により、放送曜日や放送時間が変動することがある。

放送時間

  1. 1978年11月26日 - 1998年3月 日曜日 22:15 - 23:00  (翌週の日曜日14:15に再放送)
  2. 1998年4月 - 2000年3月 日曜日 19:15 - 20:00
  3. 2000年4月 - 2003年3月 日曜日 20:05 - 20:55
  4. 2003年4月 - 2005年3月26日 土曜日 21:05 - 21:55
  5. 2005年3月29日 - 2008年3月25日 火曜日 21:05 - 21:55
  6. 2008年3月31日 - 2011年3月7日 月曜日 21:05 - 21:55 (東日本大震災関連の情報番組で、3月11日以降は番組放送休止となった)
  7. 2011年4月2日 - 2012年3月31日 土曜日 20:05 - 20:55 (毎月最終週は、同放送時間で「キャンパス寄席」の放送となる)
  8. 2012年4月7日 - 現在 毎週土曜日 10:05 - 10:55 (毎月最終週は、同放送時間で「キャンパス寄席」の放送となる)(番組編成により、春・夏の高校野球開催時期には生中継放送があり、数週間の放送休止期間がある)

概要

  • その名が示すとおり、落語漫才漫談等、その道の芸を極めた真打が毎週3組出演し、珠玉の話芸を披露する番組である。出演はすべて東京の芸人であり、上方の「真打」は競演しない。[1]
  • 全国各地を巡回して収録する公開番組で、1つの収録場所で2回分の収録をする。上方演芸会との兼ね合いからか近畿地方での収録は少ない。また、年間に数回、東京・渋谷NHK放送センター・CR505スタジオでも収録している。
  • 収録場所地域の、「市制、町制の*周年記念」や「市町村の合併」、「収録する会場の竣工記念」等の記念事業として各地域と、その地域のNHK放送局の共催で行われることが多い。
  • 基本的に収録当日に、出演者等は収録場所に到着し、多く場合は夕方からの収録に臨むが、収録場所への交通事情から収録前日に乗り込む場合もある。[2]
  • 司会進行は公開収録する地域のNHK放送局アナウンサーが務める。NHK放送センター・CR505スタジオでの収録時は、中江陽三(元NHKアナウンサー)が担当。
  • 各放送局のアナウンサーは収録地の特徴など(人口、特産品や産業など)を紹介する程度で淡々と進行する一方、中江はオープニングに芸人にまつわるエピソードを軽妙な口調で紹介することが通例となっている。
  • 公開収録の観覧希望の募集は、収録担当のNHK放送局や収録場所地域の市区町村等での募集はされているが、東京のNHK放送センターでの収録については公表されていない。[3]
  • 時折、番組収録をした地域(都道府県)限定で、NHK総合テレビに於いて「真打ち競演」として、テレビ収録したものを放送することがある。(過去には、数回、NHK-BS放送で放送されていた事もある。)

構成

  • オープニング
    • 番組タイトルコール、オープニング挨拶、収録場所会場名紹介、出演者の紹介、その後、収録場所の地域の紹介(地域の人口、地域の特徴、特産物等の紹介等)。[4]
    • 東京NHK放送センター・CR505スタジオでの収録分では、地域の紹介の代わりに、中江が出演者のプロフィールや近況について、時折笑いを交えながら紹介する。
  • 1組目:色物(漫才、コント)(稀に、楽器を使った演者(ボーイズ物・歌謡漫才等)、または落語)
  • 2組目:色物(漫談、物真似、等)
  • 3組目:落語
    • それぞれの演目前に、司会が演者・演目名の紹介をする。出囃子がなりはじめてから「**さんの「***(演目名)」です、**さん、どうぞ」とアナウンスする(演目後にも、「**さんでした。」とアナウンスする)。
  • エンディング
    • 収録場所会場名、出演者名・演目紹介、収録担当NHK放送局名・司会進行を担当したアナウンサー名、エンディング挨拶

東京NHK放送センターでの収録時には、1組目が楽器のセッティングの関係でボーイズ物(歌謡漫才)等になる場合も多い。また、落語を二席放送する事もある(1組目、3組目)。

出囃子については曲が固定されており、どの芸人であっても毎週同じ曲が使われる。たとえば3組目は噺家固有の出囃子ではなく、必ず東京音頭が使われている。

関連項目

脚注

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外部リンク

  1. 上方の芸人は「上方演芸会」に出演。
  2. 収録が夕方からの場合が多く、ほとんどの場合、番組収録後、「打ち上げ」が行われ、番組出演者等の多くは宿泊する(出演者のスケジュールの関係でその日のうちに帰る場合もある)。
  3. NHK放送センターでの収録の場合、観覧者はNHKの関連企業などで働いている従業員などの、レクレーションのイベントを兼ねて開催している。
  4. 各地域での公開収録時の司会進行は収録する地域のNHK放送局アナウンサーが務める。