真剣10代しゃべり場
テンプレート:複数の問題 『真剣10代しゃべり場』(しんけんじゅうだいしゃべりば)は、2000年4月8日から2006年3月31日までNHK教育テレビで放送された討論番組である。
概要
一般公募により全国から選ばれた10代(中学生以上)の収録参加者10人程度が、毎回1つのテーマに沿って討論(ディベート)し合うという内容の番組である。1998年から2006年までNHK教育で不定期に放送されていた『少年少女プロジェクト特集 聞きたい!10代の言い分』の討論企画が直接のルーツになっており(聞き手にジャーナリストの江川紹子)、若者たちが討論するというスタイルはこの時に確立されていた。これがスピンオフする形で独立したのが本番組である。
「台本なし、司会者なし、結論なし」というコンセプトの下、若者たちが無遠慮に討論し合うスタイルは放送開始当初より話題を呼びテンプレート:誰、日本テレビの『世代密林~ジェネレーションジャングル』をはじめ、しゃべり場のスタイルを模倣した番組や後述したパロディなどもバラエティ番組の中で度々作られるなど、テンプレート:独自研究範囲。
また、放送開始時は「IT革命」が叫ばれるなどインターネット黎明期だったが、早くから番組公式サイトを設け、視聴者(10代で無くとも意見可能)からの意見も広く募るなど、双方向の番組作りにも取り組んでいた。このコンセプトは当番組が終了して3年後の2009年4月から放送を開始した「青春リアル」にも受け継がれている[1]。
テーマ音楽は、当初はマイ・シャローナ、後にRCサクセションの「トランジスタ・ラジオ」。
放送内容
メインコーナーは討論部分で、毎回レギュラーメンバー10人程度の中から1人がその回の番組で話し合いたいテーマを持ち寄り、討論を繰り広げていた。
途中からは、レギュラーメンバー以外にも「道場破り」と称する一般参加者を募集するようになる。道場破りには「その1」と「その2」の2つのカテゴリがあり、前者は道場破り自らはテーマを提案せず、あくまで参加者の1人として討論に加わるというもので、後者は道場破り自らがテーマを提案し、討論を起こすというものだった。2005年度からは「その2」のみを扱っている。また、「元10代」の成年の文化人や芸能人が1人から2人「道場破り」としてゲストで参加し、社会経験が未熟な視点のままで行われている彼らの討論に対して大人の視点からコメントを述べることもあった。
番組はおよそ3か月ごと(1クール)を1期と区切り、その都度メンバーの入れ替えを行った。また、第7期からはそれまでの15人制から10人制へ変更されている。
討論の終了後は、その回のテーマ提案者の日常生活を密着取材した「しゃべり場の人たち」というミニコーナーも放送され、本コーナーの後には番組ホームページに寄せられた視聴者からの意見を紹介する「しゃべり場ホームページ」というコーナーも存在、いずれも奥田民義がナレーションを務めた。
放送時間
本放送
- 毎週土曜 18:30 - 19:10(2000年4月8日 - 2001年3月24日)
- 3月最終週のみ放送を休止し、代わって番組の再々放送『しゃべり場アンコール』を放送。
- 毎週土曜 21:00 - 21:45(2001年4月7日 - 2003年3月1日)
- 4月第1週まで放送を休止し、代わって『しゃべり場アンコール』を放送。
- 毎週金曜 23:30 - 24:25(2003年4月11日 - 2006年3月31日)
- 24:15からの10分間は、視聴者から届いた番組への意見を紹介する『しゃべり場ホームページ』を放送。
再放送
- 毎週土曜 11:00 - 11:45(2003年4月12日 - 2004年4月3日)
- 毎週日曜 15:00 - 15:45(2004年10月3日 - 2006年3月26日)
- ほか、『学校放送ライブラリー』の放送が休止になる夏休みや冬休みには、『ETVライブラリー』枠で『しゃべり場アンコール』を放送することもあった。
メンバーのその後
- 3期生の遠藤維大は、予備校生を経て自民党員兼右派政治活動家となり、雑誌「正論」に寄稿した。
- 4期生の酒井健太は放送当時競輪学校に在校していたが、その後合格し晴れてプロ選手となり[2]、番組ではその様子にも密着した。
- 5期生の内藤紗弥花は大学卒業後、吉本興業に入り「アロハ (お笑いコンビ)」を結成、お笑い芸人として活動した。現在は引退し、司会業などを務める。
- 8期生の依知川絵美は放送当時オスカープロモーションに在籍するモデルで、その後はオスカープロの女性タレントで結成されたアイドルグループ「美少女クラブ31」のメンバーとして2006年までタレント活動をしていた。
- 10期生の石井大地は東京大学に進学したのち、今村友紀の筆名で第48回文藝賞を受賞し、同大学院在学中の2011年に小説家デビューした。
- 12期で道場破りとして登場した小倉星羅は元々は子役女優で、番組出演当時もタレントであった。その後日本テレビの『恋のから騒ぎ』に14期生として出演し、大卒後に広島テレビ放送のアナウンサーとなった(2011年3月退職→再びタレント兼フリーアナウンサーになる)。
- 13期生の1人が出演期間中、ある事件が発覚して途中降板となった。
- 13期生・17期生・19期生それぞれの中から1人ずつ、番組公式サイトの「歴代メンバー」より名前と写真が削除された者がいる。
- 15期生の永崎翔は出演当時からミュージシャン志望で、テンプレート:いつ範囲ミュージシャンとして活動している。
パロディ
- 同じNHK教育の『天才ビットくん』では、『真剣40代だべり場』というパロディコーナーが存在した。
- フジテレビの『めちゃ×2イケてるッ!』では、『真剣10代一人30代すべり場!!』というパロディコーナーを放送していた。
- フジテレビの『リチャードホール』では、山崎弘也扮するキャラクター「下衆ヤバ夫」が道場破りとして登場する『ゲスリ場』というパロディコントが行われた。
- アニメ『Saint October』の関連ラジオ番組『ゴスロリ少女探偵団 ラジオ日誌』では、出張版を『ロリ真剣! 超オクト場』と題して放送した。
- テレビ東京の『アリケン』では、『アリケンしゃべり場』というコーナーを放送していた。
関連書籍
- 「しゃべり場」の人たち『真剣10代 しゃべり場』(日本放送出版協会)
脚注
テンプレート:前後番組- ↑ 討論の参加年齢が16 - 29歳に広げられたり、またスタジオ収録ではなくホームページ上での討論であるなどの若干の相違はある。
- ↑ テンプレート:Cite web