相場師
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テンプレート:出典の明記 相場師(そうばし)とは、専ら株式相場での利益で生活をする職業である。
現在でも相場の世界ではよく使用される言葉であり、とくに株や商品先物と言った古くからある市場で活躍する人は依然「相場師」と自称し、またそう表現されることは珍しくない。デイトレードをする者も相場師であるが、とくに「デイトレーダー」(日計り筋)と呼ばれる。相場師は、一般に、日計りや鞘取りのほか、中長期投資で利益を得ようとする。しばしば仕手戦や、買い占めなど、大胆な相場操縦を試み、社会的に非難を浴びることもある。
著名な相場師
(生年月日順)
- 本間宗久(1724年 - 1803年) - 酒田五法を考案
- 田中平八(1834年 - 1884年) - 「天下の糸平」
- 渋沢成一郎(1838年 - 1912年) - 明治時代の商品相場で活躍した。
- 野村徳七(1850年 - 1907年) - 野村證券などを創立
- 福沢桃介(1868年 - 1938年) - 「日本の電力王」、大同特殊鋼、大同大学、大同電力(現・関西電力)
- 杉野喜精(1870年 - 1939年) - 山一合資(山一証券)初代社長
- 松井房吉(1871年 - 1950年) - 松井証券の創業者
- 鈴木久五郎(1877年 - 1943年) - 通称・「鈴久」
- 岩本栄之助(1877年 - 1916年) - 大阪市中央公会堂の寄付者
- ジェシー・リバモア(1877年 - 1940年) - 「ウォール街のグレートベア」
- 徳田昂平(1878年 - 1951年) - 東株一般取引組合委員長
- 石井定七(1879年 - 1945年) - 「横堀将軍」
- 近藤荒樹(1888年 - 1986年) - 「丸ビル将軍」
- 太田収(1890年 - 1938年) - 「兜町の飛将軍」
- 山崎種二(1893年 - 1983年) - ヤマタネ・山種証券を創立
- 是川銀蔵(1897年 - 1992年)-「最後の相場師」「是銀(これぎん)」
- 伊東ハンニ (1898年 - 没年不明) - 「昭和の天一坊」
- 佐藤和三郎(1902年 - 1980年) - 獅子文六『大番』のモデル
- 石井久(1923年 - ) - 「独眼竜」・立花証券を経営
- 加藤暠(1941年 - ) - 誠備グループ主宰
- 近藤信男(1904年 - 1973年) - 中山製鋼所をめぐる仕手戦で糸山英太郎と激突
- 立花義正(1900年 - 1985年) - パイオニアを手がけ、自らをパイオニ屋と呼ぶ。「あなたも株のプロになれる」を執筆。
- 栗山浩(1929年 - ) 不文の秘法といわれる株式の異銘柄鞘取りストラドルの相場師。
- 鈴木隆 (1882年 - 1978年) - 小学教師だったが相場で3千万円(今の数千億)を稼ぎ政界へ転身。
- 糸山英太郎(1942年 - ) - 中山製鋼所の株をめぐる中山仕手戦の仕掛け人
- 藤巻健史(1950年 - ) - 参議院議員、元モルガン銀行東京支店長