白百合女子大学

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テンプレート:Infobox 白百合女子大学(しらゆりじょしだいがく、テンプレート:Lang-en)は、東京都調布市緑ヶ丘一丁目25に本部を置く日本私立大学である。1881年に設置された。

概要

設立母体は、17世紀末のフランスを発祥とするシャルトル聖パウロ修道女会。前身の高等女子仏英和学校は1881年に創設され、戦後の学制改革などを経て、1950年白百合短期大学(場所は東京都千代田区九段)として開学。1965年に4年制大学に改組されたときに調布に移転し、現在の校名となる。

モットーは「真・善・美」。 校名、校章にも「白百合」の花を選び、清楚、謙虚さの中に気品を保ち、豊かな人間性と広い視野のうえに専門的な知識を備えた自立的女性の育成を目標として掲げている。


文学部のみの単科大学である。 国文科、英文科、仏文科の伝統が長い。 1985年に増設された児童文化学科児童文学・文化専攻は日本における児童文学研究の拠点としても有名。同発達心理学専攻も大学院修士課程発達臨床心理学コースが、(財)日本臨床心理士資格認定協会の第1種指定大学院の指定を受け、特に乳幼児期・児童期に関する研究を行っている。2005年からは、幼稚園教諭・小学校教諭の育成がスタート。社会人を対象とした教員養成講座も開講している。


学部・学科/研究科

中学・高校の系列校との関係

  • 同じ修道会で経営する「白百合学園」が全国各地にあり、これらは系列校・姉妹校としている。(附属校とは呼ばない。)

例として、九段の白百合学園中学校・高等学校系列校である。 湘南白百合学園函嶺白百合学園聖ヨゼフ学園はいずれも別の学校法人の経営であるため、系列校ではなく姉妹校の関係となる。

  • 各系列校と校歌の旋律が同じである。
  • 校章は百合と剣をかたどったfleurdelisé(ブルボン王朝に同じ)。これも各地白百合学園と共通である。

校風、白百合学園の発祥の歴史、その他

  • フランス系ミッションスクールであるため、学園を運営している修道女(シスター)を「マ・スール(ma sœur)」と呼び、クラスもA(アー)組、B(ベー)組、C(セー)組と呼ぶなど、キャンパス内ではフランス語が浸透している。
  • 白百合学園の発祥の地は北海道の函館で、1878年(明治11年)5月28日にフランス・シャルトル聖パウロ修道女会の3人の修道女が訪れたことがきっかけとなっている。後に白百合学園の創設者となるそれら3人の創設者は、現在の函館市元町に授産所施病院孤児院を開設し、教育事業をおこし、1886年(明治19年)1月1日 聖保禄女学校を開校。1942年(昭和17年)10月 元町高等女学校と改称。1951年(昭和26年)函館白百合学園高等学校と改称。今日も『従順・勤勉・愛徳』をモットーに全国各地へ白百合学園の教えが語り継がれている。
  • 全国どこの白百合学園でも各教室の壁には十字架が掲げられている。時間を知らせるキャンパス内のの旋律はアヴェ・マリア。白い百合とは聖母マリアの象徴であり、聖歌などにしばしば歌われている。校名の欧文名はエコール・デュ・リス・ブラン(L'École du lys blanc)。
  • 大規模な講義室は少なく、ほとんどが少人数制の授業である。ホームルーム制があり、担任のシスターに厳しくあたたかく見守られながら、家庭的雰囲気の中で学生生活を送る。
  • 調布のキャンパスは近年に移転したものであるため、現代的なキャンパスとチャペルである。キャンパス内は緑豊かで、春には、秋には紅葉が美しい。
  • 学園祭は秋に行われる「白百合祭」がある。
  • カトリック校にはよくあることだが、施設等にはラテン語の名称が付けられている。(学生食堂:ステラマリス 購買部:アミカピア 階段教室:ポルタチェーリ)
  • 日本カトリック大学連盟の加盟校である。
  • キャンパスの敷地は、戦前まで津村順天堂(現・ツムラ)所有の東洋一の規模を誇った民間薬草園(津村薬草園)の跡地に当たる。正門を入って少し歩いた所に今もその薬草園時代からある孔子像が一対ある。

学内奨学金

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給付型
  • 白百合女子大学奨学金
  • 白百合女子大学同窓会奨学金(ジャンヌ・ダルク奨学金)
  • 白百合女子大学外国留学規程内規に基づく奨学金

交通アクセス

大学関係者一覧

系列校

姉妹校

外部リンク

テンプレート:学校法人白百合学園 (東京都) テンプレート:日本カトリック大学連盟 テンプレート:カトリックのミッションスクール

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