狸小路商店街
狸小路商店街(たぬきこうじしょうてんがい)は、北海道札幌市中央区にある商店街。狸小路商店街を中心とした繁華街一帯は、狸小路という通称で呼ばれる。
概要
東端は創成川を基点とし、市道南2・3条中通線に添う形で西へ約1kmの地域を中心とする。公式な「狸小路商店街」は、西1丁目~西7丁目間の「札幌狸小路商店街振興組合」加盟約200店舗。商店街の中でも、7丁目は1~6丁目のような賑わいはなく、人通りもまばらである。西10丁目までの市道南2・3条中通線自体を狸小路と呼ぶ場合もある。沿線では公式な住所である「南2条西○丁目」、「南3条西○丁目」の他、「狸小路○丁目」という呼び方が使われる。
さまざまな専門店の他、飲食店・土産物屋が多く立ち並び、観光客にも多く利用されている。また近年では、ストリートミュージシャンの姿も目立つ。
札幌市営地下鉄大通駅とすすきの駅の中間に位置し、さっぽろ地下街ポールタウンにも直結している。大通地域、すすきの地域と合わせて東京以北最大の商業地域を構成する。
歴史
明治初期に数軒の商店・飲食店が建てられたのが始まり。明治6年頃には既にその一角が狸小路と呼ばれていた。周囲を主要幹線道路・運河に囲まれ、官公庁街と薄野遊廓に挟まれるという恵まれた立地もあり、飛躍的に発展した。1885年(明治18年)札幌初の勧工場が開店する。
1958年(昭和33年)より全蓋アーケードの設置が始まり、1982年(昭和57年)に改築。現在は1丁目から6丁目間の交差点も含めた大部分がアーケードに覆われており、7丁目アーケードのみが改築されず古いまま。2002年(平成14年)の大改修によって、アーケード内部に光ファイバー回線と無線LANによるネットワークが構築され、各店舗のインターネット接続や防犯カメラの運用等に利用されている。なお3丁目・4丁目間の部分は、幅員の広い札幌駅前通と交差するためにアーケードが途切れているが、交差点手前のエスカレーターと交差点地下のポールタウンによって連絡されている。
2006年(平成18年)5月に「がんばる商店街77選」に選ばれた。
2012年(平成24年)、札幌駅前通に市電が延伸敷設されることとなり、それにともなって交差点部に「狸小路電停(仮称)」の設置が決定された[1]。
名称の由来
諸説あるが、
の2説(もしくはその両方を由来とする説)が有力。
店舗
公式サイトを参照。