滋賀県立米原高等学校
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滋賀県立米原高等学校(しがけんりつまいばらこうとうがっこう)は、滋賀県米原市にある県立高等学校。略称、米高。
設置学科
概要
湖東・湖北地域では、彦根東・虎姫・八日市と並び進学校としての地位を確立。部活動は県下トップクラスの加入率を誇り、非常に盛んである。また、校舎は豊かな自然に囲まれた環境にある。
米原の読みは元々「まいはら」。米原高校の所在地・西円寺地区は、旧・米原町のメインストリート(米原駅東口)から北へ抜けた旧・近江町に在るので、校名は「まいばら」。2005年10月に近江町が米原市と合併したことにより、ようやく「米原(まいばら)にある米原(まいばら)高校」へと変わった。
歴史
- 1963年4月 全日制課程普通科設置
- 1971年4月 全日制課程理数科設置
- 1994年3月 セミナーハウス「あさかぜ会館」完成
- 2001年4月 普通科・英語コース設置
- 2002年4月 スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクールに指定
- 2003年 創立40周年
校訓
清純敦厚・・・清純は、「清らかで素直なこと」。敦厚は、「真心があって人情深いこと」。このような優れた人格を育成する事こそが教育の基本であることを示している。
校風
- 大学進学を目指す学生が大半。
- 文武両道の精神のもと、部活動は大変盛んであり、近畿大会、全国大会に毎年出場者多数。
- 湖北と湖東の中間に位置し彦根市から近江八幡市までと広範囲から個性豊かな学生が集まってくるので、互いに良い刺激を受ける。
教育内容
- 普通科は、大学進学を念頭に置いた普通教育を行う。2年次から理系・文系に分かれる。
- 英語コースは、英語に重点を置いたカリキュラムが組まれ、コミュニケーション能力育成のためにALTによる授業やディベートなどが積極的に行われる。春・夏・冬期に語学合宿も行われる。ミシガン州立大学連合日本センター、滋賀県立大学国際教育センターと提携。
- 理数科は、自然科学・科学技術・医療系への大学進学を念頭に置いた数学・理科に特化した教育カリキュラムが組まれている。理科は、生物・地学・物理・化学、数学は、数I・II・III・A・B・Cを網羅。長浜バイオ大学での実習など校外実習が多い。4割が国立大に進学。
学園祭
- 文化祭は、7月に2日連続で行われ、教室での展示・体育館での演劇などがクラスごとに発表される。また、文化系の部活の展示もある。現在では場所を近くの米原文化産業会館に移し、開催されている。1年生は合唱、2年生・3年生は演劇を発表するのが通例となっていて、特に三年の演劇の完成度が高いが、最近は内容がマンネリ化してきている。2年生はコメディーが多く、受けを狙ったものが多いが、3年生は戦争・人権・いじめなど、問題提起なものが多い。会館ロビーでは文化系の部活の展示にくわえ、茶道部がお茶をご馳走している。
- 体育祭は、文化祭終了翌日に長浜ドームで行われ、クラスごとの対抗心のぶつかり合いが魅力となっている。クラスや学科の団結力と友情が培われる。各学科ごとに代々受け継がれてきた団旗があり、普通科が『F旗』・理数科が『Σ旗』という。また、クラスごとに「バックアーチ」と呼ばれる巨大な展示を行う。そして、最大の見せ場はクラス単位の応援合戦である。これは、衣装や踊りをクラス全員で1から考えて作り上げたもので、最も盛り上がる。最後に、「普通科ダンス」・「理数科ダンス」という学科全員が輪になって踊るという伝統的な行事がある。(過去には全員が円の中心に集まるという過激なものもあり、教師から一方的に廃止が決定され現在は行われていない。)その後は、クラス単位で打ち上げに行くのが通例である。特に、焼肉屋に行く者が多い。
進路
出身有名人
なお、OBのヒロ・ヤマガタから寄贈された絵画が、玄関ロビー前の階段に展示されている。