湯 (中華料理)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
湯(タン、テンプレート:ピン音、簡体字:汤、朝鮮語 탕) は中華料理・韓国料理におけるスープ。
概要
特徴としては以下が挙げられる。
- 材料をだしがらとしない場合が多い - 取り出して別の料理に使うためだしがらにするまで煮出さない。(江西料理や広東料理の壷で蒸すスープではだしがらとなる。)
- 浮いた油を取らない - 特殊な場合でない限り油を取らない。
- くさみ抜き - だしが動物性の場合、ネギや生姜の薄切りを入れる。
種類
- 材料による分け方
- 濃度、とろみによる分け方
- 濃湯(ノンタン、nóngtāng)
- 豚皮、羊肉、牛の尾を使ったような濃厚なスープ。水溶き片栗粉でとろみをつけたスープをいう場合もあるが、多くは「羹 コン、gēng」と呼ばれる。とろみをつけると、スープが冷めにくくなり、具が沈まず、口当たりもよくなる。
- 濃湯(ノンタン、nóngtāng)
- 色による分け方
料理としての湯
中国および韓国には、料理名として「湯」の文字が多く使用されている。それらは単なるスープではなく、煮込んだ様々な具材とともに提供され食されるもの、あるいはスープである湯に、食材を加えて調理し提供されるものなどさまざまである。スープである湯と料理としての湯の概念の区別は、かならずしも明確にされているとは言えない。また、生薬を煮出した薬も「湯」と呼ばれ、中には甘い味を付けるものもあるが、生薬は料理にも入れる場合があるため、それらの境界には曖昧さが残る。
- Suratan.jpg
中華料理 酸辣湯
- Korean soup-Galbitang-01.jpg
韓国料理 カルビタン