豚骨
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テンプレート:出典の明記 豚骨(とんこつ)とは、豚の骨の事であり、主にスープにするための食材である。
日本・日本国外において、スープのダシ材料として使われており、多くの場合は中華料理やラーメンのスープに使用されている。骨の部位によって、「頭骨」、脛骨や大腿骨は「豚丸骨(げんこつ)」、「背骨・ロース骨」、「ネック骨」などと呼ぶ場合がある。
概要
豚を食材の豚肉とするために解体して残った部位であるが、元々は廃棄される廃物であるために価格が安く、食材とも使用されるようになっている。
鹿児島には郷土料理「豚骨料理」があるが、これは豚の骨付き肉を使用した料理である。この地方では、豚の骨付き肉の事を豚骨とも呼ぶ。
軟骨や骨の髄など栄養素がある[1]事から、骨を粉末状にして栄養食品やペットフードとしても利用されている。
スープ
豚骨を、長時間もしくは高圧高熱で煮込み、骨髄からでる旨味成分をスープの出汁として使用するものである。「豚骨スープ」のように、スープ名として用いられることが多い。
豚の骨でも、特に膝関節の部分(脛骨・大腿骨)は旨味が強いとされ、この骨端の形状が人間の拳に似ていることから「げんこつ」と呼ばれることもある。
- ラーメンスープ
ラーメンのスープ(ダシ)の材料としても使用される事があり、タレと合わせることにより醤油ラーメン・味噌ラーメン・塩ラーメンに使用される。トンコツラーメンは、豚骨スープをメインとしたラーメンであり醤油のタレを入れる事も多い。
トンコツラーメンに関する詳細は、「トンコツラーメン」を参照の事。
脚注
- ↑ リン・鉄・カルシウム・マグネシウム・銅・亜鉛・マンガン・アミノ酸類