清内路村
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テンプレート:Infobox 清内路村(せいないじむら)は、長野県下伊那郡の西部に存在した村。2009年3月31日、同郡阿智村に編入されて消滅した。清内路峠がある。清苗路とも書いた[1]。
目次
地理
長野県の南西端に位置する。
北にそびえる兀岳(はげたけ)をはじめとする標高1,500m前後の山々に四方を囲まれた山村で、面積の大半を森林が占める。
村域はすべて天竜川水系であり、阿知川の支流である黒川と清内路川が村の中央で合流し、南流する。
村の北西部にある国道256号清内路峠は木曽谷と伊那谷の境界であり、両地域を結ぶ重要路である。
集落内に耕地が少ない地形ため、養蚕と煙草栽培、山畑づくりのため一年の半分(4月末~10月頃)は、集落内の住居から山腹にある家に移り住む「出づくり」という風習を生んだ[2]。
歴史
- 1875年(明治8年)7月29日 - 筑摩県伊那郡清内路村・久米村・竹佐村・山本村が合併して米川村となる。
- 1876年(明治9年)8月21日 - 米川村が長野県の所属となる。
- 1879年(明治12年)
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、清内路村が単独で自治体を形成。
- 2009年(平成21年)3月31日 - 阿智村に編入。同日清内路村廃止。
行政
財政
平成18年度
- 財政力指数 0.083 長野県市町村平均0.40 壊滅的な財政力である
- 標準財政規模 6億7187万円
- 一般会計歳入 9億4437万円
- 内訳 地方交付税 6億4841万円(89.7%) 地方税 3614万円(5.3%)
- 経常収支比率 81.0%
- 実質公債費比率 25.7% 長野県市町村平均16.3
- 人口一人当たり地方債現在高 207万5204円(普通会計分のみ)
- 人口1000人当たり職員数 17.76人 長野県市町村平均 8.17人 職員数が過剰である
- 一般職員数13人
- 一人当たり平均給与月額 27万6200円 (すべての職員手当を含まない数字)
- 一人当たり職員給(年額)586万2154円 (職員手当含まず)
地方債の残高
- 1普通会計分の債務 15億1910万円
- 2特別会計分の債務 14億9440万円
- 主な内訳 農業集落排水事業分 7億8800万円 簡易水道事業分 6億7650万円
- 3関係する一部事務組合分の債務 割愛
地方債の残高合計 30億1350万円 (普通会計分+特別会計分)
- 村民一人あたりの地方債残高 411万6803円 (連結会計)
教育
小学校
- 清内路村立清内路小学校
- 清内路子どもの森小学校(学校法人自然学園、2014年4月1日開校予定)
中学校
- 清内路村立清内路中学校
姉妹都市・提携都市
国内
交通
道路
- 一般国道
バス
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 小黒川のミズナラ (国の天然記念物)
- 秋祭りの花火[3] - 住民による手作り花火が毎年10月に披露される。江戸時代から続く伝統行事。
- 清内路関所跡 - 武田信玄が設置したと言われ、信州に7つある関所のひとつだった[4][1]。
- 清南寺 - 周囲の上清内路地区の住民全員が一つの墓に入る「一山一墓」という共同墓地がある[5]。
出身著名人
その他
- 村民の苗字の割合は、"桜井"姓と"原"姓のみで約70パーセントを占める。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 『伊那繁昌記』吉川源美編 (拡栄堂, 1910)
- ↑ 出づくり阿智村役場清内路振興室「清内路」
- ↑ 花火阿智村役場清内路振興室「清内路」
- ↑ 清内路関所跡阿智村役場清内路振興室「清内路」
- ↑ 清南寺阿智村役場清内路振興室「清内路」