海防戦艦

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海防戦艦(かいぼうせんかん、Coastal defence ship)とは、自国の海岸線を守ることを主目的として、比較的小型の船体に大口径砲を搭載し、装甲を有する軍艦である。排水量2000-9000トンの巡洋艦並みの大きさながら、8インチ-11インチ程度の準戦艦と呼べる大きさの主砲を少数持つ。自国沿岸での活動を想定し喫水が浅めで、航続距離は短いのが一般的である。装甲海防艦装甲艦装甲砲艦などとも呼ばれる。モニター艦に分類される中にも、海防戦艦としての実質を有するものがある。

本格的な戦艦を持てない小国が海軍力の中核としたほか、大国でも主力艦を使うまでもない平時において建造した例があった。第二次世界大戦で戦艦が主力艦としての地位を退いたのと同じく、現在では保有する国は無い。

海防戦艦の一覧

ファイル:Bouvines Marius Bar.jpg
フランス海軍のブヴィーヌ級ブヴィーヌ
ファイル:HMS Wasa 1903.jpg
スウェーデン海軍のアラン級ワサ

関連項目