沓掛温泉
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沓掛温泉(くつかけおんせん)は、長野県小県郡青木村(旧国信濃国)にある温泉。
泉質
効能
高血圧、消化器病、皮膚病、神経痛、筋肉痛、慢性関節リューマチ、糖尿病、呼吸器疾患、不妊症、外傷、更年期障害、卵巣機能不全、肩こり、腰痛、中風など[1]。
温泉街
夫神岳(おかみだけ)の西麓の標高670mの山あいの静かな環境の中、沓掛川右岸の坂を登った傍にある。
温泉地は小じんまりとしており、おもとや、かどや、かなふや(叶屋)の3軒の旅館がある。田山花袋が愛したことで知られる。
共同浴場は1軒、「小倉乃湯」(おぐらのゆ:火曜定休)が存在する。おもとや旅館、かどや旅館、かなふや旅館の3軒の旅館があり、125名の収容力がある[1]。
温泉が地域の生活に密着しており、温泉を利用した野菜などの洗い場が共同浴場の横にある。
歴史
開湯は平安時代と言われる。国司として信濃に赴任していた滋野親王が、当地で眼病の湯治を行ったという。かつては多くの旅館が立ち並び、江戸時代はかなりにぎわったと伝えられるが現在は衰退している。昔、慈野親王が入湯した際、故郷である京都の小倉山に沓掛温泉の裏山が似ていることから「小倉乃湯」と名づけたと伝えられる。
昭和45年3月24日 - 厚生省告示第60号により、田沢温泉とともに国民保養温泉地に指定。
共同浴場は1998年に改築された。