武田徹
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武田 徹(たけだ とおる、1958年9月27日 - )は、評論家、ジャーナリスト、恵泉女学園大学人文学部教授。東京都出身。
経歴
東京都立富士高等学校、国際基督教大学人文科学科卒。同大学院比較文化研究科博士課程単位取得退学。
大学院在学中より『週刊文春』、『諸君!』等に評論・書評などを執筆し、本格的に文筆活動を開始する。満州国・ハンセン病・核技術・インターネットなど幅広い分野での著作があり、2000年には『流行人類学クロニクル』でサントリー学芸賞社会風俗部門を受賞している。またジャーナリズムのあり方についての著作・発言も多く、2003年からは東京大学先端科学技術研究センター特任教授としてジャーナリスト養成コースを担当していた。2007年4月より恵泉女学園大学人文学部教授となる。また崔洋一らと共にBRC(放送と人権等権利に関する委員会)委員を務めている。2008年3月よりマル激トーク・オン・ディマンド(ビデオニュース・ドットコム)の司会を不定期で務めている。
著作
単著
- 『948歩目のトレンドウォーク 89-90流行事象の光と影』(主婦の友社 1989年)
- 『イッツ・オンリー・ロックンロール・ジャーナリズム』(ビクターブックス 1989年)
- 『紛いもの考 シミュレーションと戯れる時代』(CBSソニー出版 1989年)
- 『流行記 トレンドの表層と深層』(日本経済新聞社 1990年)
- 『「流行」とは何か 情報消費社会の生態と風景』(PHP研究所 1991年)
- 『世紀末風俗研究 情報消費社会のフィールドワーク』(PHP研究所 1992年)
- 『ジャーナリストは「日常」をどう切り取ればいいのか』(勁草書房 1992年)
- 『知の探偵術 情報はいかに作られるか』別冊アクロス(パルコ出版 1994年)
- 『メイド・イン・ジャパン・ヒストリー 世界を席捲した日本製品の半世紀』(徳間文庫 1995年)
- 『メディアとしてのワープロ 電子化された日本語がもたらしたもの』(ジャストシステム 1995年)
- 『偽満州国論』(河出書房新社 1995年、中公文庫 2005年)
- 『「隔離」という病い 近代日本の医療空間』(講談社選書メチエ 1997年、中公文庫 2005年)
- 『蘇るウィリアム・モリス ハイテク時代の職人哲学』(徳間文庫 1997年)
- 『流行人類学クロニクル』(日経BP社 1999年)
- 『デジタル社会論』(共同通信社 1999年)
- 『「IT革命」原論』(共同通信社 2000年)
- 『若者はなぜ「繋がり」たがるのか ケータイ世代の行方』(PHP研究所 2002年)
- 『「核」論 鉄腕アトムと原発事故のあいだ』(勁草書房 2002年、中公文庫 2006年)
- 増補版『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』(中公新書ラクレ 2011年)
- 『戦争報道』(ちくま新書 2003年)
- 『調べる、伝える、魅せる! 新世代ルポルタージュ指南』(中公新書ラクレ 2004年)
- 『ニッポンの素 ルポ「今」を支える素材産業』(新宿書房 2004年)
- 『NHK問題』(ちくま新書 2006年)
- 『殺して忘れる社会 ゼロ年代「高度情報化」のジレンマ』(河出書房新社 2010年)
- 『原発報道とメディア』(講談社現代新書 2011年)
- 『原発論議はなぜ不毛なのか』(中公新書ラクレ 2013年)
- 『暴力的風景論』(新潮選書 2014年)
編著
- 『ネットワーク未来派宣言 10年目のニフティサーブが問う10年後の社会』編 コンピュータ・エージ社 1997
翻訳
- ジョーゼフ・J.トービン『文化加工装置ニッポン 「リ=メイド・イン・ジャパン」とは何か』時事通信社 1995
- ピート・ハミル『新聞ジャーナリズム』日経BP社 2002