榎本駅
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榎本駅(えのきもとえき)は、かつて茨城県行方市芹沢1764番地にあった鹿島鉄道鹿島鉄道線の駅である。2007年(平成19年)4月1日、鹿島鉄道線の廃線にともない廃駅となった。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅。路線廃止末期は無人駅であったが、かつては有人駅であり、航空燃料輸送が行われていた時代の末期は、貨物列車運転日のみ駅員が派遣されて出札業務も行われる、特異な営業形態であった。
駅舎は北西側に位置し、桃浦駅と同じタイプである。駅舎からホームへの移動は、構内踏切を利用した。
かつて航空自衛隊百里基地への燃料輸送基地であったため、構内は広く、留置線を有した。この駅から基地へパイプラインが敷設され、自衛隊への燃料輸送に利用されていたが、パイプラインの老朽化により2001年(平成13年)8月に廃止された。
保線用のバラストを、ダンプトラックカーからホッパ車に積載するための荷役台(スロープ)があった。
駅周辺
歴史
- 1929年(昭和4年)5月16日 - 鹿島参宮鉄道の駅として開業。
- 1965年(昭和40年)6月1日 - 鹿島参宮鉄道と常総筑波鉄道が合併して関東鉄道が発足。同社鉾田線の駅となる。
- 1979年(昭和54年)4月1日 ‐ 鉾田線が鹿島鉄道に分社化。
- 2007年(平成19年)4月1日 - 廃止。