松山運転所
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テンプレート:出典の明記 テンプレート:車両基地 松山運転所(まつやまうんてんしょ)は愛媛県松山市にある四国旅客鉄道(JR四国)の車両基地である。
目次
概要
松山駅に併設されており、車両のほか、運転士・車掌も所属している。
予讃線では、松山駅周辺における高架化事業が進んでおり、当所は予讃線北伊予駅 - 伊予横田駅間に移転することが決定している[1]。松山駅の高架化事業は2009年3月に事業着手(都市計画事業認可)し、2015年までに駅の高架化が完了すると発表されていたが、当初計画より遅れており、2020年に完成予定となっている。
配置車両
2013年4月1日現在の所属車両は以下の通り[2]。なお、所属表記は国鉄形車両が 「四マツ」(四=JR四国、マツ=松山の電報略号)、JR型気動車が「松」(=松山)である。なお、JR型電車には表記が存在しない。
電車 | 気動車 | 機関車 | 客車 | 貨車 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
70両 | 59両 | 0両 | 0両 | 0両 | 129両 |
電車
- 8000系電車
- 5両編成6本(L1 - L6)、3両編成6本(S1 - S6)の計48両が配置されている。
- 各編成1本を予備車とし、残りの編成が 特急「しおかぜ」・「いしづち」で運用される。
- S編成はS1編成をのぞき、2011年3月から高松駅 - 多度津駅間において、中間車1両(8300形)を抜いた2両編成での運用を行っている。通常は2両で、多客期などは中間車を戻した3両で運用されている。
- 7000系電車
- 7000形16両(7001 - 7015, 7017)、7100形6両(7101 - 7106)の計22両が配置されている。
- 7000形が両運転台、7100形が片運転台である。予讃線(高松駅 - 松山駅 - 伊予市駅)・土讃線(多度津駅 - 琴平駅)で運用される。
気動車
- 2000系気動車
- 2000形3両(2001, 2004, 2005)、2100形9両(2101, 2107, 2109 - 2114, 2118)、2150形4両(2151, 2152, 2156, 2157)、2200形9両(2201, 2204, 2207, 2208, 2210, 2214 - 2217)の計25両が配置されている。
- 2000形、2100形、2200形の1両ずつ(2001, 2101, 2201)は試作車「TSE」編成である。また、2000形2両(2004, 2005)、2100形4両(2107, 2109, 2110, 2113)、2150形1両(2152)、2200形4両(2204, 2208, 2210, 2217)の計11両は「アンパンマン列車」塗装である。
- 特急「しおかぜ」・「いしづち」・「宇和海」で運用される。
- キハ185系気動車
- 3100番台8両(3102, 3103, 3105 - 3107, 3109, 3110, 3113)が配置されている。
- 2両編成でユニットを組んで3本が運用されており、残る2両はキハ47形の代車を兼ねた本系列の予備車両である。
- 予讃線(松山駅 - 宇和島駅)・内子線で運用される。
- キハ47形気動車
- 0番台:4両(171, 173, 174, 178)、1000番台1両(1117)の計5両が配置されている。
- 原型のエンジンのため馬力不足で、急勾配の走行が困難なため、八幡浜駅以南には入線しない。
- キハ32形気動車
- 12両(1 - 12)が配置されている。
- キハ32 11は2009年9月の車両運用変更、同12は2013年3月改正での所要増に対する、高知運転所からの補充分である。
- 1両を予備車とし、予讃線(松山駅 - 宇和島駅)・内子線・予土線で運用される。八幡浜駅 - 宇和島駅間では、単独運転だと登坂時のスリップで列車の正常な運行に頻繁に支障をきたしたことから、現在はキハ54形との連結によって運転されている。
- キハ32 1の前面下部には、試験的にパイプ状の排障器が取り付けられており、のちに全車両にその改良型のものが取り付けられている。
過去の配置車両
気動車
- キハ58形・キハ65形気動車
- アスベスト問題を抱え、なおかつ老朽化が進んでいたことから、2008年10月15日をもって定期運用から離脱し、同年度で全車廃車となった[3][4]。なお、キハ65形の国鉄急行色車両については2008年11月23日から2009年1月3日まで四国鉄道文化館で展示・公開されていた[5]。
蒸気機関車
- 500形 -(在籍1931年)
- 1150形 -(在籍1931年)
- 6760形 -(在籍1931年-1941年)
- B50形 -(在籍1931年)
- 1000形 -(在籍1933年-1935年)
- C11形 -(在籍1935年-1941年)
- C12形 -(在籍1937年-1943年)
- 8620形 -(在籍1941年-1943年、1949年-1965年)
- C58形 -(在籍1951年-1965年)
- 「国鉄動力車配置表』1931年より1965年までの1945年、1947年を除く隔年分から『世界の鉄道』1967年、朝日新聞社
ディーゼル機関車
- 「国鉄動力車配置表』1931年より1969年までの1945年を除く隔年分から『世界の鉄道』1970年、朝日新聞社
歴史
- 1927年(昭和2年)4月:松山機関庫として開設。
- 1961年(昭和36年):松山気動車区に改称。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、四国旅客鉄道に移管。
- 1989年(平成元年)4月1日:松山運転所に改称。
脚注
- ↑ 愛媛県中予地方局建設部鉄道高架課
- ↑ 交友社『鉄道ファン』 2013年7月号「JR旅客会社の車両配置表」
- ↑ 平成20年3月ダイヤ改正について
- ↑ 鉄道ファン 2009年7月号 車両ファイル
- ↑ キハ65形式車両貸与式の開催について