束草市
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束草市(속초시、ソクチョし,そくそうし)は大韓民国江原道の市である。朝鮮戦争前までは朝鮮民主主義人民共和国の統治下にあった。
地理
江原道の東北部に位置し、東は日本海に面し、南は襄陽郡、西は麟蹄郡、北は高城郡に接している。南北軍事境界線から約62km南にある。市域西部は雪岳山(ソラクサン)国立公園が占めており、良い海水浴場もあって韓国国内では有数の観光地となっている。2012年の統計では年間観光客数が1175万人(うち外国人76万人)となっており、特に8月は1か月で約300万人が訪れている。
人口
2012年の統計では84,489人。2001年の90,543人をピークに減少傾向である。2011年の外国人人口は744人で、半数以上が中国籍。日本籍は30人となっている。
歴史
高麗時代に襄州と呼ばれ、李氏朝鮮時代に襄陽都護府となったが、粛宗と正祖の時代に県に格下げされたことがあり、1895年に郡になっている。
- 1914年4月1日 - 郡面併合により、襄陽郡道門面・所川面が合併し、道川面が発足。
- 1937年7月1日 - 道川面が束草面に改称。
- 1942年10月1日 - 束草面から束草邑に昇格。
- 1945年8月24日 - 38度線以北にあるため、ソ連軍に占領され、そのまま朝鮮民主主義人民共和国の領土となった。
- 1951年8月18日 - 朝鮮戦争の勃発により韓国軍が占領、邑制度が復活した。
- 1954年11月17日 - 軍政から民政委譲された。
- 1963年1月1日 - 襄陽郡束草邑が市制施行し、束草市となる。
- 1973年7月1日 - 高城郡土城面の一部を編入。
- 1983年2月15日 - 襄陽郡降峴面の一部を編入。
- 1998年10月17日 - 市内13洞を8洞に統合。
行政
行政区画
以上の8行政洞で構成される。
警察
- 束草警察署
- 永郎地区隊
- 青草地区隊
- 中央治安センター
- 雪嶽治安センター
消防
気候
日本海に面するため、海洋性の気候で緯度の割には温暖である。日本海に面するために、韓国の平野部としては最も雪が積もりやすく、韓国の平野部としては江陵市に次いで多い123.8cm(1969年2月26日)の積雪を記録している[1]。しかし積雪1mを超えたのはこの時だけである。
- 最高気温極値37.1℃(2004年7月23日)
- 最低気温極値-16.2℃(1981年2月26日)
- 最深積雪123.8cm(1969年2月26日)
観光
- 雪嶽山国立公園(ソラクサン国立公園):韓国有数の秘境とされる、標高1708mの雪岳山(韓国で3番目の高さ)周辺の国立公園。国立公園自体は、隣接する麟蹄郡、高城郡、襄陽郡にもまたがっている。
- 新興寺:652年創建の由緒ある寺院。極楽宝殿や石塔、経板など、多くの指定文化財がある。
- 金宗友の家屋:1750年前後に建てられた民家。
- 金根洙の家屋:道門洞にある瓦葺き木造家屋。
- 雪岳ウォーターピア
- 尺山温泉
- 雪岳温泉
- 束草八景巡り
- アバイ村:映画「秋の童話」のロケ地
交通
鉄道
- 現在営業している路線はない。かつては東海北部線が市内を通っていた。
バス
- 高速バスは、市庁から南南東に2kmに位置する束草高速バスターミナルに発着する。ソウル高速バスターミナルからは20~30分間隔の運行で、所要時間は2時間30分。その他東ソウル総合バスターミナル・仁川等への便がある。
- 市外バスは、市庁から北に500mの束草市外バスターミナルに発着する。日本海沿いに釜山へ向かう便をはじめ、江陵・原州・春川等への便がある。