朴奉珠

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テンプレート:政治家 テンプレート:北朝鮮の人物 朴 奉珠(パク・ポンジュ、1939年4月10日 - )は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の政治家。第2代・第5代内閣総理首相)。朝鮮労働党中央委員会政治局委員。

略歴

1962年平安北道の食料工場支配人となり、その後、平安南道党委員会指導員や副部長などを経て、1980年10月の第6回党大会で党中央委員会候補委員に選出される。1983年7月、南興青年化学連合企業所党委責任書記となる。1993年5月に党中央委員会軽工業部副部長、翌年3月には党経済政策検閲部副部長に就任する。1998年9月5日最高人民会議第10期第1回会議で化学工業相(大臣)に任命される。2003年9月3日、最高人民会議第11期第1回会議において内閣総理に選出され、党内の序列は第6位となった。

経済専門家として総理に抜擢された朴奉珠であったが経済再建は進まず、また金正日が進める「先軍政治」において軍需経済に非協力的であったことや、2007年1月の閣議で企業の給与体系に資本主義のシステムを導入することを主張したことが批判され、結局2007年4月11日に総理を解任された。

総理更迭後は、地方の化学繊維工場の支配人に左遷されたが[1]2010年8月、党軽工業部第一副部長のポストに就任し復権したことが明らかになった[2]。同年9月28日の第3回党代表者会議で中央委員会候補委員に再選された。2012年4月11日の第4回党代表者会では党軽工業部長に任命される[1]2013年3月31日、党中央委員会総会において政治局委員に昇格[3]4月1日の最高人民会議第12期第7回会議で内閣総理に選出され、6年ぶりの総理復帰となった[4]

2014年3月に行われた第13期最高人民会議代議員選挙で代議員に選出され返り咲いた。

脚注

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先代:
崔永林
内閣総理
2013年 -
次代:
(現職)
先代:
洪成南
内閣総理
2003年 - 2007年
次代:
金英逸
  1. 1.0 1.1 米村耕一「北朝鮮:改革派首相、返り咲き 国内向け、経済重視路線」『毎日新聞』2013年4月2日付記事(2013年4月12日閲覧)。
  2. 朴奉珠元首相が復権=北朝鮮」時事ドットコム(時事通信)、2010年8月21日付配信記事(2010年8月29日閲覧)。
  3. 加藤達也「『核開発を強化』北、党中央委総会で金正恩第1書記 ミサイル増産も宣言」『産経新聞』2013年3月31日付記事(2013年4月11日閲覧)。
  4. 加藤達也「北で最高人民会議 首相に朴奉珠氏復帰 経済改革路線、軍反発も」『産経新聞』2013年4月2日付記事(2013年4月11日閲覧)。