景山公園

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景山公園(けいざんこうえん)は、中国北京市西城区にある人工の山を中心とした公園である。

概要

代の皇帝の庭園となった山で、明代に紫禁城を作ったとき、の宮殿であった延春閣の跡地に、堀を掘った時の残土で五つの峰を形成する形に作られた。紫禁城に殺気が入ることを防ぐために、紫禁城の真北に作られたと言われている。これは背山面水という風水の考え方を実現したものである。民国時代に景山は公園化された。

現在は故宮博物院のすぐ北にある。山頂の堂(万春亭)からの故宮の展望は素晴らしいが、2006年4月現在修理中で山頂には入れず、山腹は樹木で覆われて故宮は木の間に少し見える程度である。また東南の山麓には明のラストエンペラー崇禎帝李自成軍に攻められたとき首吊り自殺をした槐の木がある。北側には清代の建物も残っている。土日や夕刻には地元の高齢者が多く集まり、民謡歌謡曲を合唱することで知られている。地元の人のために入場定期券が発行されている。2001年に中華人民共和国の全国重点文物保護単位に指定された。

参考書籍

  • 陣内秀信ほか編 『北京都市空間を読む』(鹿島出版会 1998年 ISBN 4-306-07212-6)

関連項目

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