星団
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星団(せいだん、star cluster)は、お互いの重力によってつくられた恒星の集団。ただし、銀河は含まない。その性質により散開星団と球状星団に分けられる。
散開星団
数百の恒星がまばらな集団になっているもの。年齢数十億年以下の比較的若い星が多い。銀河の円盤部にできる分子雲から誕生するため、天の川付近に多く見られる。
散開星団は、数十~数百の恒星からなる。代表的な散開星団の1つにおうし座のプレアデス星団(和名:すばる)がある。[1]
球状星団
数十万という恒星が密集している星団。年齢100億年以上の星々からなり、銀河形成の初期段階でできたものとされている。我々の銀河系の場合、全天に分布しているが、銀河中心のあるいて座の方向に多く見られる。
実視等級が最も明るい球状星団はケンタウルス座のω星団であるが、日本からは南の低い位置に見えるため観測がむずかしい[1]。
シャプレーの分類
星団の星の密度を表すのにはアメリカの天文学者ハーロー・シャプレーが考案した分類法が用いられている。散開星団についてはもっともまばらなものをc、もっとも密なものをgとしたアルファベットによる5段階分類、球状星団についてはもっとも密なものをI、もっともまばらなものをXIIとしたローマ数字を用いた12段階分類を行っている。
主な星団
- 散開星団
- 球状星団