旭川工業高等専門学校
テンプレート:高等専門学校 旭川工業高等専門学校(あさひかわこうぎょうこうとうせんもんがっこう、英称:Asahikawa National College of Technology, ANCT)は、北海道旭川市に所在する国立高等専門学校。略称は旭川高専。
目次
沿革
- 1962年4月1日 国立高専1期校として開校(機械工学科、電気工学科)
- 1966年4月1日 工業化学科を設置
- 1988年4月1日 機械工学科を機械工学科と制御情報工学科に改組
- 1998年4月1日 工業化学科を物質化学工学科に改組
- 1999年4月1日 専攻科を設置(生産システム工学専攻、応用化学専攻)
- 2003年4月1日 電気工学科を電気情報工学科に名称変更
- 2004年4月1日 独立行政法人化、機械工学科を機械システム工学科に名称変更
- 2005年3月25日 寄宿舎第二棟改築工事(女子寮)竣工
- 2005年5月12日 「環境・生産システム工学」教育プログラムがJABEE(日本技術者教育認定機構)の認定を受ける
- 2006年2月14日 地域共同テクノセンター設置
- 2006年3月20日 2005年度の独立行政法人大学評価・学位授与機構が実施した高等専門学校機関別認証評価において、高等専門学校評価基準を満たしていることが認定された
- 2007年6月20日 明誠寮附属の食堂でノロウイルスによる食中毒事故が発生した。運営はシダックスフードサービス(当時。現在は別の業者に替わっている)
- 2011年4月1日 制御情報工学科をシステム制御情報工学科に名称変更
設置学科
平成19年度入学生より、本科低学年(1、2年)を混合学級で編成し、3学年より学科別編成となっていたが、現在では1年から学科別編成に戻されている。 平成18年度以前の入学生は、学科別編成。 平成27年度入試より、釧路高専との複数校受験(旭川と釧路の計9学科から志望できる)が実施される。
学科(準学士課程)
- 機械システム工学科(M) Department of Mechanical Systems Engineering
- 電気情報工学科(E) Department of Electrical and Computer Engineering
- システム制御情報工学科(S) Department of Systems, Control and Information Engineering
- 物質化学工学科(C) Department of Material Chemistry
専攻科(学士課程)
- 生産システム工学専攻
- 応用化学専攻
付属施設
- 秀峰会館 - 医務室、売店、食堂などがある。
- 明誠寮 - 男子寮、女子寮があり、女子寮には監視カメラ、指紋センサー等セキュリティーが施してある。
- なお、学生のうち4分の1が寮生である。このため三者面談は遠隔地の保護者が集まりやすいよう、高専祭の日に行われる。
- 図書館 - 10万冊以上の本を所蔵している。学生以外でも利用することができる。
インターネット設備
高専内には情報処理センター、マルチメディア実習室、情報処理演習室があり、1部屋に52台ずつパソコンが設置してある。 また学生1人ずつにメールアドレスが割り当てられ、自由に利用できる。
学生生活
学生数
2014年4月現在
- 本科学生 - 797名(うち女子96名、以下同じ)
- 機械システム工学科 - 203名(3名)
- 電気情報工学科 - 198名(10名)
- システム制御情報工学科/制御情報工学科 - 191名(21名)
- 物質化学工学科 - 205名(62名)
- 専攻科 - 36名(5名)
- 生産システム工学専攻 - 24名(3名)
- 応用化学専攻 - 12名(2名)
クラブ活動
運動部、文化部、同好会、ロボットラボラトリをまとめてクラブと称する。 ロボットラボラトリが部活扱いでないのは、予算が莫大にかかるため、別扱いしないと会計上不都合があるからである。
他にもいくつかの同好会が活動しているが、慢性的な人手不足に悩まされており、結成の後すぐに解散するケースが後を立たない。
- ロボットラボラトリ
- 高専ロボコンでは全国優勝2回(1993年、2003年)、ロボコン大賞1回(1998年)と活躍している。
- 運動部
- 野球部、バスケットボール部、ラグビー部、サッカー部、男子バレーボール部、女子バレーボール部、陸上部、バドミントン部、テニス部、卓球部、ソフトテニス部、柔道部、アーチェリー部、剣道部など
- 文化部
- 吹奏楽部、発明研究会、軽音楽部、パソコン部、茶華道部など
高専祭
毎年10月下旬に高専祭を開催している。普通高校の学校祭程度の規模で、祭と同時に三者面談を行うなどが特徴である。 出店はほとんどが部活単位で、学科ごとのパートも存在する。だが、クラス単位での出店はあまりない。 パートのほとんどが飲食系で占められており、展示などの出店はほとんどない。 運営は高専祭実行委員会。メンバーはほぼ学生会執行部で構築され、実行委員長はその年の学生会副会長から選出するのが伝統となっている。 2004年度の学校祭では、学生による「もちつき」が開催されたが、あまりの集客率の悪さに翌年以降は廃止された。 以前は本格的な花火大会があったが、現在は行われていない。その代わりに、ライブの照明や音声などに機材費に当てられている。
教育水準
旭川高専では2004年度にJABEEから環境・生産システム工学が認定され、教育プログラムが社会的要求や国際水準に合致していることを証明した。
これに伴い赤点が従来の50点から60点に引き上げられている。なお、授業時間が50分一単位となり、8時限目が終了するのは16時40分となった。規定では二科目六単位を超えると原級留置となる。
進路
この不況の時代にも就職率はほぼ100%を堅持している。なお、近年就職だけでなく、大学等への編入学が増えている。現在の進学率は約50%である。 北海道大学、岩手大学、室蘭工業大学、北見工業大学、豊橋技術科学大学、長岡技術科学大学等の国立大工学部への編入が多い。 なお、専攻科への入学も増えている。
その他
- 私服校であり、髪の染色やピアスなども禁止されていない。
体育用の指定ジャージはあるが、部活動用のジャージや自前のジャージを着用している学生も多い。その他、科によっては実習用の作業服や白衣がある。