日立建機
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テンプレート:Infobox 日立建機株式会社(ひたちけんき、テンプレート:Lang-en-short)は、日本の建設機械メーカー。日立グループに属する。1970年10月1日設立。本社は東京都文京区にある。
概要
日立製作所が手掛けていた建設機械の製造部門が1969年11月に日立建設機械製造として分社化、それ以前に設立されていた建設機械の販売やサービス会社と1970年10月に合併し、(現)日立建機が発足した。
油圧ショベルを主力とする、建設機械および鉱山向けなどの産業機器製造と販売・アフターサービス・レンタルなどを行っている。従業員数は単独:4,300名、連結では約21,000名(2011年9月現在)である。国内における主要な生産工場は茨城県土浦市のほか、ひたちなか市などに所在する。
2013年現在、建設機械業界では日本でコマツ[1]に次ぐ2位、世界でキャタピラー、コマツに次ぐ3位グループの規模である。1990年代後半から欧米、アジア、オセアニアに事業を拡大している。以前はフィアットグループと組んでヨーロッパへの展開を行っていたが、フィアットグループと手を切り、独自展開を行ったところ、旧フィアットグループの有力ディーラーが日立建機製品の品質の高さを支持、日立建機の代理店となった。なお中型油圧ショベルをクボタにOEM供受給している。
沿革
- 1970年10月1日 - 日立建設機械製造株式会社と(旧)日立建機株式会社が合併し、(現)日立建機株式会社が設立
- 1981年12月 - 東京証券取引所第二部に上場。
- 1989年9月 - 東京証券取引所第一部に指定替え。
- 1990年1月 - 大阪証券取引所第一部に上場。
- 2003年1月 - オランダの工場で生産開始。
- 2009年12月 - TCMを完全子会社とする。
- 2012年8月1日 - TCMの全株式をユニキャリア(現・ユニキャリアホールディングス)に譲渡。
製品
現在扱っているもの。一部子会社の製品もあり。
- 油圧ショベル(クローラ式・ホイール式) - 小型から超大型までを自社開発しており、同社の主力製品。またフロントアタッチメントを改造し、解体工事、林業など用途向けに専用開発した特殊仕様機、動力源に商用電源を用いた電動式油圧ショベルなども多数開発。2011年、電気エネルギーを併用したハイブリッドモデルを発売。
- ホイールローダー(2010年4月に子会社のTCMと事業統合した)
- 環境リサイクル製品(クラッシャ・木材破砕機・スクリーン・土質改良機など)
- 道路機械 - かつてはダイナパック社と提携していたが、現在は提携解消している。
- 鉱山用ダンプトラック
- 高所作業車
など
過去に扱っていた製品(一部日立建機製ではないものも含む)
- ブルドーザー
- トラクタショベル
- クローラークレーン - 日立住友重機械建機クレーンへ移管
- 機械式ショベル「Uシリーズ」 - 現在の日立建機の油圧ショベルの原型とも言える機種。アルファベットのUはユニバーサル(万能)を意味し、当時の製品パンフレットには「万能掘削機」の文字があった。フロントアタッチメントを交換し、ショベル作業、クレーン作業、基礎工事作業とあらゆる作業を行うことができた。
- オフロードダンプトラック - 自社生産ではなく、子会社のユークリッド社のものを扱っていた。過去には日立ブランド(正確には日立製作所)のものもあった(DH321、32t積み。トミカとしてモデル化されている)。
- アーティキュレートダンプトラック - VOLVO社のものを販売。
その他多数
関連会社
2013年6月現在、連結対象の子会社は48社。持分法適用会社は12社。 以下は主な関連会社。
- 株式会社日立建機ティエラ(甲賀市:旧・東洋社【「日の本」ブランドで知られる農業機械メーカーだった】)
※農機事業に限り2009年6月30日をもって撤退。それ以外の事業は同年7月1日以降も継続する。 - 株式会社日立建機カミーノ(東根市)
- 日立建機トレーディング株式会社(台東区)
- 日立建機リーシング株式会社(文京区)
- 日立建機ロジテック株式会社(土浦市)
- 日立住友重機械建機クレーン株式会社(台東区)
- 日立建機日本株式会社(草加市)
- 株式会社日立建機教習センタ(台東区)
- 多田機工株式会社(船橋市)
- 株式会社新潟マテリアル(川崎市川崎区)
- 新東北メタル株式会社(北秋田市)
- ユニキャリアホールディングス株式会社(品川区)(子会社・TCMと日産自動車子会社・日産フォークリフトの事業統合のために設立。)
外部リンク
注釈
テンプレート:Asbox- ↑ 2002年より建設機械の生産・購買分野で協力関係にある。