愛媛県立とべ動物園
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愛媛県立とべ動物園(えひめけんりつとべどうぶつえん)は、愛媛県伊予郡砥部町にある愛媛県立の動物園。愛媛県総合運動公園内に位置している。
目次
施設
敷地面積(11.2㏊)・内容ともに西日本有数の動物園である。無柵放養式展示の一種である、「パノラマ展示」というものに力を入れている。
前身は愛媛県松山市に1948年創立した愛媛県立道後動物園。道後では周辺への環境問題や施設の拡張が難しいため、1988年4月に現在地に移転し開園した。
1999年12月2日に誕生したホッキョクグマの「ピース」は、日本で初めて人工哺育に成功し、人工哺育での最長飼育期間を2012年9月現在、満12歳と更新中である。また、テレビに取り上げられることも多く、とべ動物園で一番の人気である。
シンボルマークにニホンカワウソを使用している。これは前身の愛媛県立道後動物園でニホンカワウソを飼育していたため。
年表
- 1953年:道後動物園が開園。
- 1956年:ニホンカワウソ来園。
- 1969年:ニホンカワウソ「マツ」が死亡、飼育が途絶える。
- 1983年:クロクモザルの人工保育に国内で初めて成功する。
- 1984年:ゲラダヒヒの人工保育に国内で初めて成功する。
- 1987年:道後動物園が閉園。
- 1988年:県総合運動公園内に移転、「とべ動物園」として開園。
- 1990年:国内で初めてボンネットモンキー、オオサイチョウの繁殖に成功する。
- 1994年:国内で初めてアフリカニシキヘビの繁殖に成功する。
- 1995年:国内で初めてオオホウカンチョウの繁殖に成功する。
- 1997年:国内で初めてアオボウシインコの繁殖に成功する。
- 1999年:ホッキョクグマ「ピース」誕生。
- 2006年:アフリカゾウ「媛」誕生。国内で初めてアジアスイギュウの人工授精に成功する。
- 2008年:国内最高齢のベンガルトラ「リキ(26歳)」が死亡。
- 2010年:アカカンガルー「ブティー(12歳)」が出産。 ※人間の年齢に直すと100歳を超える。
- 2013年:日本最大(推定6t)[1]のインドゾウ「太郎(39歳)」が1月26日まで生存[2]。
- 2013年:アフリカゾウ「リカ」、日本初の3頭目の子像を出産[3]。
代表的な飼育動物
現在約180種、1000点の動物を展示。霊長類・ネコ科の大型肉食獣が特に豊富に展示されている。
展示
園内は10のゾーンに分けられている。
ウォーターストリート
ファイル:Tobe zoo2.jpg
ウォーターストリートのペンギン広場
- フラミンゴ舎
- 水禽ケージ舎
- ペンギン舎
- ツル舎
- 水禽舎
- とべの館(みやげ物屋)
アメリカストリート
アメリカ大陸に生息する動物・猛禽類のゾーン
アフリカストリート
ファイル:Tobe zoo1.jpg
アフリカストリートのサバンナ観察センター
アフリカ大陸に生息する動物のゾーン
- ハイエナ舎
- ライオン舎
- キリン舎
- サイ・カバ舎
- ヒョウ舎
- 動物慰霊碑
- オアシスガーデン
- アニマルステージ
ゾウストリート
ファイル:Tobe zoo3.jpg
ゾウストリートのゾウ舎
インドゾウ・アフリカゾウ・トラのゾーン
- ゾウ舎
- トラ舎
- タイガーヒル
モンキータウン
様々なサルがいるゾーン
- 類人猿舎
- サル舎
- ヒヒ舎
- クロモザル舎
オーストラリアストリート
オーストラリア大陸に生息する動物のゾーン
- ヒクイドリ・エミュー舎
- カンガルー・ワラビー舎
アジアストリート
アジア地域に生息する動物のゾーン
リトルワールド
小動物・レッサーパンダ・アライグマのゾーン
- 小獣ピット舎
- 小獣ケージ舎
- リスザル舎
- なかよし広場
- ロバ・ポニー舎
- インコのとまり木
- こども動物センター
- 保護鳥獣舎
- わくわくランド
ベアストリート
クマ科の動物・アシカのゾーン
- クマ舎
- アシカ舎
スネークハウス
イベント
- 1月 もちつき大会(2・3日)
- 2月
- 3月
- 4月 開園記念日(1日)、ペンギンの引っ越し
- 5月 とべ動物園写生大会
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月 敬老月間イベント(15日)
- 10月 動物慰霊祭(最終日曜日)
- 11月 ペンギンの引っ越し
- 12月 ピース誕生日〈2日)、干支送り(28日)
- カバ・サイのスキンシップイベント(毎週土・日曜日・祝日午後1:30~、アフリカストリート)
- カバやサイにエサをあげたり触れることができる。
- 近くで見るとでっかいゾウ!(毎月第1・第3土曜日午前11:30~、ゾウストリート)
- インドゾウにエサをあげたり近くで見ることができる。〈定員30人、要スキンシップ券100円)
- アフリカゾウへのエサやり(毎週日曜日・祝日午後1:00~、アフリカストリート)
- アフリカゾウにエサをあげることができる。(要スキンシップ券100円)
- なかよし広場でスキンシップ(毎週土・日曜日・祝日午前10:00~10:45・11:00~0:00・1:00~1:45・2:00~3:00、リトルワールド)
- ウサギ、モルモット、ヤギに触れることができる。
- ポニーの乗馬(毎週土曜日午後1:30~、リトルワールド)
- 先着20名、要整理券
- COME ON スネークハウス(毎月第1日曜日午後1:00~3:00、 スネークハウス)
開園時間
テンプレート:Mapplot 午前9:00~午後5:00(入園は午後4:30まで)
- 休園日
- 毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)
- 年末年始休(12月29日~1月1日)
入場料
- 大人(18歳以上65歳未満、高校生は除く) 450円:360円
- 6歳~18歳未満又は高校生 100円:80円
- 65歳以上 100円
- 6歳未満 無料:無料
個人利用:30人以上の団体
アクセス
周辺施設
脚注
- ↑ 『アジアゾウ全66頭大調査:あなたのとなりに暮らしている』 坂本小百合市原ぞうの国園長著 飛鳥新社 (2006/05) ISBN 9784870317260
- ↑ インドゾウの太郎、天国へ とべ動物園 愛媛新聞ONLINE 2013年01月27日 2013-01-28閲覧
- ↑ 朝日新聞デジタル:アフリカゾウのリカに3頭目の赤ちゃん 愛媛で国内初 - 社会 2013年6月3日12時26分 2013-6-5閲覧