思春期美少女合体ロボ ジーマイン

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思春期美少女合体ロボ ジーマイン』(ししゅんきびしょうじょがったいロボ ジーマイン)は、1999年2月25日に発売されたOVA作品。全6巻。

解説

サンライズ初のOVAオリジナル作品。美少女メカという2大オタク要素が特徴で、ロボットアニメのエッセンスを盛り込んでいるほか、ラブコメや家族愛などの人間ドラマも随所に盛り込んでいる。ラストには続編を匂わせるカットが導入されたが、続編製作には至っていない。

ストーリー

西暦1976年。突如浅草に無機生命体オーガピエンスが出現、地球に対して攻撃を開始した。オーガピエンス率いるオーガソルジャーに対抗できるのは,月面で発見された「ジーデヴァイス」の設計図をもとに開発された巨大ロボット・ジーマインしかない。花川戸家の長女・あやめは謎の青年・甲児の導きによってジーマインを起動させ、オーガソルジャーと戦うことになる。

キャスト

花川戸姉妹の長姉。本作の主人公でもある。
花川戸姉妹の次女。
花川戸姉妹の三女。
花川戸姉妹の末妹。途中から姉達と共にジーマインに搭乗する。
あやめ達の従兄弟。顔は父親譲り。
あきらの実父で、あやめ達の伯父。孤児となった姪4人を引き取った。
あやめ達の生母で、故人。
地球防衛組織の長官で、あやめ達にジーマインでの出撃を依頼してきた。

登場メカ

ジーマイン
月で発見されたプレート「ジーデヴァイス」の情報を元に製作された対オーガピエンス用戦闘ロボット。物語初頭はパーツごとに分離した状態で東京湾に沈んでおり[1]、それをアメリカ軍が回収するシーンから始まっている[2]。その後、回収されたZ-1にあやめが偶然乗り込み、オーガピエンスとの戦闘を開始した。そのときに他の2機のパーツを呼び寄せてジーマインに合体している。
ジーフォーメーション・スタート」のコールでフォーメーションをとり、それぞれのロボが変形、合体する。そのときにZ-1の操縦桿が変形し、コックピットのコンソール等がジーマイン用に入れ替わる。第1話ではあやめが単独で操縦したが、第2話以降はれんげとすみれがパイロットに加わっている。終盤、合体後の余剰スペースから出現した第4コックピット[3]にさつきが搭乗する事でフルパワーを発現することが可能になった。
武器は腕に装備しているブレードを起こし、回転しながら下腕を射出する「ジーナックル」、背中のウイングを取り外して敵に投げつける「ジーブーメラン」、膝から取り出す二振りの斧「ジートマホーク」、腿に内蔵された連射式キャノン砲「ジーキャノン」など。なお、「ジーマイン」の「ジー」は英単語の「Z」であるが、本来の発音である「ズィー」ではなく、あえて「ジー」と読ませている。
Z-1 マインアタッカー
あやめが乗るコアロボット。第1話から登場。偶然乗り込んだあやめのDNAに反応して起動し、侵略を再開したオーガピエンスに対し戦闘を行った。武器は両腕から出現する両刃の剣「マインブレード」。ジーマイン時には頭部と胸部を担当。
Z-2 マインバトラー
第2話で起動したれんげが操縦するコアロボット。武器は両腕が変形し、連射砲になる「マインキャノン」。ジーフォーメーション時には腕部と腰部に分離し、合体する。なお、マインキャノンは合体後、ジーキャノンとして使用される。
Z-3 マインクラッシャー
すみれが操縦するコアロボットで、第2話で起動。武器は両肩から照射される音波兵器「マインソニック」。ジーマインの両脚を担当する。最初、Z-2とZ-3は、2人が搭乗しても動かす事ができなかったが、2人のDNAに反応したため、操縦できるようになった[4]
ジーベース
ジーマインをサポートするために建造された潜水艦タイプの移動基地。各コアロボットを格納し、修理や補給をおこなうほか、ミサイルランチャーや機関砲などの武装も搭載している。最終話では窮地に陥ったジーマインを救うために特攻した。

オーガピエンス

未来から来た謎の無機生命体。身体の構成は流動体であり、バラバラになっても再生できるため通常の武器では歯が立たない。戦艦やミサイル・戦闘マシン(オーガソルジャー)などに溶け込み攻撃する。過去の地球を狙う理由などは最後まで明らかにされなかった。

スタッフ

  • 企画:サンライズ
  • 原作:矢立肇
  • 監督:松村やすひろ
  • 監督補:たかせせつお
  • シリーズ構成:五武冬史
  • キャラクターデザイン:波丸鴨
  • メカニカルデザイン:青木健太
  • 美術デザイン:青木智由紀
  • 総作画監督:渡辺和夫
  • 美術監督:鈴木和彦
  • 色彩設計:木原悦郎
  • 撮影監督:小澤次雄
  • 編集:船見康恵
  • 音響監督:清水勝則
  • 音楽プロデュース:井上俊次AYERS
  • 音楽:信田かずお
  • プロデューサー:長谷川徹(サンライズ)、松本健(バンダイビジュアル)
  • アニメーション制作:酒井明雄、イマジン
  • 著作製作:サンライズ、バンダイビジュアル

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 メカ作監
1 さくら空 鋼鉄の生命体出現 五武冬史 松村やすひろ
菊池一仁
たかせせつお 渡辺和夫
2 家族愛 12年目の戦い さかいあきお 広田知子 青山正宣
3 母の祈り 電磁檻のさつき 綴爆 たかせせつお 高橋晃
4 発見 謎の第4コックピット 松村やすひろ
きみやしげる
郷敏治
千明孝一
きみやしげる 広田知子 青山正宣
5 驚異 ジーマインMAXパワー 佐藤洋行 渡辺和夫
6 哀切 虚空に散りゆくひと 菊池一仁
松村やすひろ
さかいあきお
松村やすひろ 青山まさのり

主題歌

  • OP「乙女の祈り」(作詞:椎名可憐 作曲・編曲:信田かずお 歌:岩永雅子)
  • ED「rouge/赤」(作詞:椎名可憐 作曲:千沢仁 編曲:信田かずお 歌:岩永雅子)

ビデオ、DVD

ビデオとDVDが同時発売。

  • 第1話「さくら空 鋼鉄の生命体出現」1999年2月25日発売
  • 第2話「家族愛 12年目の戦い」1999年3月25日発売
  • 第3話「母の祈り 電磁檻のさつき」1999年4月25日発売
  • 第4話「発見 謎の第4コックピット」1999年5月25日発売
  • 第5話「驚異 ジーマインMAXパワー」1999年6月25日発売
  • 第6話「哀切 虚空に散りゆくひと」1999年7月25日発売

脚注

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  1. ジーマインが開発されたのは物語の時点から約12年前であり、初めてオーガピエンスが地球に襲来したのもその時期であった。当初ジーマインのパイロットを務めていたあやめたちの父、ロバート・コーンはオーガピエンスとの戦闘により死亡、彼女たちの母である琴も戦闘時に起きた爆発に巻き込まれ死亡している。
  2. そのため、第1話時点で回収できたのは合体時に分離しないZ-1のみであった。
  3. ジーマインの胸部に位置する。
  4. あやめがZ-1を動かす事ができたのも、父であり先代パイロットでもあるロバートのDNAを受け継いでいるためであり、妹達も同様である。