広島広域公園陸上競技場
テンプレート:混同 テンプレート:Mboxテンプレート:Pathnav テンプレート:スタジアム情報ボックス テンプレート:Vertical images list 広島広域公園陸上競技場(ひろしまこういきこうえん りくじょうきょうぎじょう)は、広島県広島市安佐南区の広島広域公園内にあるサッカー球技場、陸上競技場としても使用される多目的スタジアムでもある。愛称 広島ビッグアーチ。略称は、「広島広」ないしは「広島ビ」[注 1]。施設は広島市が所有し、公益財団法人広島市スポーツ協会が指定管理者として運営管理を行っている。
なお、家電量販店のエディオンが命名権を取得しており、2013年3月から「エディオンスタジアム広島」の呼称を用いている(後述)。
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するサンフレッチェ広島のホームスタジアムとして知られるほか、日本グランプリシリーズの織田幹雄記念国際陸上競技大会をはじめとする各種陸上競技大会も開催される。新聞での略称表記は広島ビ→Eスタ(Jリーグによる公式略称)もしくは広島広域。
目次
施設概要
立地
広島市北西部にニュータウンとして整備された西風新都エリア(旧・広島西部丘陵都市)において、広島市で開催されることになっていた1994年アジア競技大会および1996年(平成8年)の第51回国民体育大会(ひろしま国体)の主会場地区として整備された広島広域公園に1992年(平成4年)9月に建設された(アジア大会の運営リハーサル大会として、同年にここを主会場にAFCアジアカップ1992が行われ、これがこけら落しとなっている)。競技場建設工事の発注は、広島市ではなく西風新都エリア全体を整備した住宅・都市整備公団(現・都市再生機構)が行っている[1]。
市街地から山一つ隔てたニュータウン内に建設されたスタジアムでもあり、広島市中心部からは直線距離で8km弱離れた位置にある。スタジアム周囲は山に囲まれており、日本の大規模スタジアムとしては独特の雰囲気を持つ。広島市は瀬戸内海式気候に属しており、年間を通じて温暖・少雨であるが、同地は市街地からは山を越えた場所にあるため、天気が変わりやすい。ビッグアーチに雨が降っていても、市街地には降っていないということもしばしばある。たまに、12月から3月にかけて降雪により公園内が閉鎖される状況になることがある。
トラック
8レーンの全天候型トラック。補助競技場は6レーンとなっている。いずれも1周400m。
フィールド
日本陸上競技連盟第1種公認(旧基準)の陸上競技場で、トラックは400m×8レーンの全天候舗装となっている。インフィールドはサッカーおよびラグビーに対応した107m×73.3mの天然芝フィールドを有する。
サンフレッチェ広島は1992年-1993年はアジア競技大会ひろしま1994開催に備えた芝生保護のため試合数に大幅な制限をかけられた[注 2] が、1994年(Jリーグへの公式な移転届けの提出は1996年)以後は年間の主催試合の過半数を開催する本拠地に昇格した。
スタンド
フィールドをすり鉢状に囲むように一層式のスタンドが設けられている。スタンドは全周囲が連続した構造で、メインスタンド側とバックスタンド側はスタンド高さが延長されている。全席いす席で、大半はベンチシートとなっている。収容人数は5万人とされているが、後述する通り現在では非現実的な数字となっている。Jリーグ開幕時からサンフレッチェ広島のホームスタジアムとして利用されている。初期にはスタンド全域を開放していたが、観客動員が伸び悩んだことやピッチからの距離が遠いため、現在はバックスタンド上部は立ち入り禁止にしてサンフレッチェのマスコット「サンチェ」や、チームロゴをあしらった大横断幕を設置している(動員の見込まれる試合では開放する)。1994年9月3日に開催されたヴェルディ川崎戦では4万2505人の動員を記録した[2]。その後Jリーグが快適に観戦できる環境を通達し、通路での観戦禁止や長いす席を余裕を持った席数に変更、さらにサポーター間を仕切る緩衝地帯を設けた結果、Jリーグ公式戦での最大席数は3万4450席となった。サンフレッチェが優勝を決めた2012年11月24日のJリーグディヴィジョン1第33節セレッソ大阪戦では、チケットが売り切れ32,724人の動員を記録した。
メインスタンドには、愛称の「ビッグアーチ」の由来ともなったアーチ状の大屋根がかかっている。この大屋根は広島平和記念公園の原爆ドームをイメージしたとも言われている[3]。メインスタンド以外の座席には屋根は設けられていないため、大規模スタジアムにもかかわらずFIFAワールドカップのスタジアム基準を満たしていない。
Jリーグ公式戦では、メインスタンドホーム側コーナーフラッグ後方の陸上トラックに、仮設のフィールドシート(ピッチサイド芝かぶりシート)が設けられている[4]。2008年10月から試験的に導入し、2009年から本格的に運営を開始した同様の仮設席は陸上競技用スタジアムをホームスタジアムとするJリーグの他クラブでも採用されている。フィールドシードは事前申し込みが必要で、Jリーグ統一規定により撮影および飲食が禁止、トイレがないなどのデメリットもある。
照明設備は、メインスタンド側はアーチ状屋根に一体化されており、バックスタンド側に鉄塔式の照明灯が2基設置されている。
大型映像装置
ホーム側バックスタンド上方に大型の電光掲示板(電球式・単色)、アウェー側バックスタンド上方にフルカラーの大型映像装置(幅9,600mm×高さ7,200mm、475インチ相当[5][6])が設けられている。
このうちフルカラーの大型ビジョンについては、1994年に広島市が9億2500万円を投じて設置したもの[5] だが、2013年2月26日開催のAFCチャンピオンズリーグ2013第1戦・広島対FCブニョドコル戦で不具合が判明[7] し、使用できなくなった。復旧に時間を要していることからサンフレッチェは暫定的に車載型大型映像装置を調達してしのいできたが、Jリーグから改善勧告を受けたことで広島市に本格的な対処を要請した[8]。この大型ビジョンはメーカーの製造終了から相当期間が経過しており、部品の調達等も困難となっていることから広島市では既存映像装置の復旧を事実上断念[9]、当面は引き続き車載型大型映像装置を使用し、7月に仮設の大型映像装置をリースにより調達の上、故障した映像装置の前に設置することとした。
この仮設大型映像装置は幅7,680mm×高さ5,760mm(380インチ相当)のパナソニックアストロビジョンで設置費用は1,417万5,000円(2014年3月末までのリース代込み)[6]、25台のモニターを組み合わせたものとなっている[10]。2013年7月10日開催のJ1第15節・広島対川崎の試合より使われることになり、映像装置が設置される付近の最上段を立ち入り禁止(横断幕の設置も禁止)とする措置を執ることになった[11]。
2014年度以降の対応については予算編成時までに改めて検討するとしていたが、同年6月から7月にかけて、広島市によって再改修が行われた。これまで設置されていた仮設大型映像装置、及び故障後放置されていた既設の大型映像装置の表示パネルを撤去、撤去後の既設装置の表示部に幅9,600mm×高さ6,912mm(465.7インチ相当)のパナソニックアストロビジョンを設置することとなった。設置費用は2,214万円(撤去・処分費、設置費と2015年3月末までのリース代)[12][13]。2014年7月15日開催のJ1第12節・広島対横浜FM戦より使用されている。前年に続き仮設装置という形での対応となったが、市が『多額の費用が掛かる全面的な改修についてはサッカースタジアムの議論が進行している中で慎重を期する必要がある』としているためである[5][9]。
施設改修計画
1993年1月、広島市は本スタジアムを2002 FIFAワールドカップの開催候補地として立候補した。日韓共同開催になった場合でも当時は5万人収容できるスタジアムが国内に少なかったこと、更には当時国際サッカー連盟 (FIFA) 会長であったジョアン・アヴェランジェからの推薦もあり[3]、当地での開催は確実視されていた。しかし、開催に当たってはバックスタンドへの屋根の架設と座席改修工事が必要とされていた[注 3] が、当時の広島市長だった平岡敬がこれを実施しないことを表明、結果開催地から外された[3]。屋根架設を実施しなかった経緯について、平岡は後のインタビューで「(屋根架設の)設計図はあったし、経費は約140億円と踏んでいた」と明かした上で、「広島が選定されても(日韓共催のため)開催は3試合で、費用対効果に見合わない」と語っている[14]。このときの広島市、実行委員会およびFIFAの判断については、海外のメディアにも「原子爆弾が投下された広島市でFIFAワールドカップを実施することに意義がある」とこれを撤回すべきとの主張を行うものもいた[3]。
1998年、約1億円をかけフィールドの芝生を全面改良および施設の改善を行っている(この間の第1ステージは広島スタジアムで代替)。このころはサンフレ側もここでのJリーグ開催を敬遠していた[15] が、2007年以降はJリーグ主催試合をすべてここで行うようになった[注 4]。
2009年10月、秋葉忠利市長が2020年夏季オリンピック招致を検討すると発表、ビッグアーチをメインスタジアムとし、ここを中心とする半径10km以内を「西風新都ゾーン」として仮設競技場を整備する計画が挙がっていた。
一方で同年、日本は2018/2022年FIFAワールドカップ日本招致構想が明らかになり、全国に開催地候補を募集していた。当初広島市はビッグアーチを開催地として立候補する予定だったが、市は五輪誘致活動に専念する方針が決定したため、またもW杯候補地を見送ることになった[16]。ちなみに候補地になった場合も改修が必要で、屋根の架設は今回の条項は入っていないが、「大型映像装置が2つ以上必要」「客席の幅が80センチ以上必要」などの改修条件がある[17]。
また2019 ラグビーワールドカップ日本開催を受けて、広島市が当スタジアムを開催地に立候補しようとする動きも出ている[18]。
施設命名権
広島市は2012年9月18日から広島広域公園陸上競技場の命名権を募集し、2012年11月21日に家電量販店のエディオンが広島広域公園陸上競技場の命名権を年額3,300万で取得した[19][20]。契約期間は2013年3月1日から3年間、命名権による呼称は「エディオンスタジアム広島」で、一般呼称として「エディスタ広島」(単に「エディスタ」とも)を採用する。ただしリーグ記録等で用いられる略称には「Eスタ」の呼称を使用する。
命名権採用後は、基本的に上記の名称を使うことになっているが、クリーンスタジアム規定が適用される国際サッカー連盟及びアジアサッカー連盟主催の国際試合・大会(AFCチャンピオンズリーグなど)では、例外として正式名称を使用する。
過去に開催された主な大会・イベント
陸上競技やサッカーのみならず、コンサート会場としても使用されている。 テンプレート:Main
エピソード
- Jリーグ公式戦において、ボールパーソンは広島修道大学に所属する大学生が行っていた。これは当地が修道大に近いためであり、主にサッカー部が担当している。過去にはプロサッカー選手の西河翔吾や、お笑い芸人のアンガールズ・山根良顕が行った経験を持っている。現在は、広島県内の高校サッカー部の部員が担当している。
交通
- 広島高速交通広島新交通1号線(アストラムライン)広域公園前駅下車
- Jリーグ試合時は、試合前に駅前から無料シャトルバスが運行されている。また、試合開始と終了時間に合わせて臨時列車が運行される。また、サンフレッチェの試合日には「サンフレッチェ応援乗車券」という一日乗車券が発売される(大人600円、子供300円。通常の一日乗車券は大人900円、子供450円)。
- 広電バス・「修道大学」「Aシティ中央」バス停下車
- 車・タクシー
- 山陽自動車道五日市インターチェンジから広島県道71号広島湯来線を北上し、途中のアストラムライン広域公園前駅の下を左折、5分程度。
- 市街方面からは、広島高速4号線経由もしくは国道54号 - 広島県道38号広島豊平線 - 広島県道265号伴広島線 - 広島県道71号広島湯来線経由でアストラムライン広域公園前駅の下を右折[注 5]。
関連施設
- 広島広域公園補助競技場 - 中国サッカーリーグ・高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグなどのサッカー会場、トップキュウシュウなどのラグビー会場としても使用。
- 広島広域公園第一球技場 - 天然芝、補助競技場と同様にサッカー会場、ラグビー会場として使用。
- 広島広域公園第二球技場 - 人工芝、ホッケー日本リーグ、フットサル会場として使用。
- 広島広域公園テニスコート
注釈・出典
テンプレート:脚注ヘルプ 注釈 テンプレート:Reflist 出典 テンプレート:Reflist
外部リンク
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- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 テンプレート:Cite web
- ↑ ピッチサイド芝かぶりシートについて - サンフレッチェ広島公式
- ↑ 5.0 5.1 5.2 テンプレート:Cite news
- ↑ 6.0 6.1 テンプレート:Cite press release
- ↑ テンプレート:Cite press release
- ↑ テンプレート:Cite press release
- ↑ 9.0 9.1 テンプレート:Cite press release
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