幌平橋

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南から見た幌平橋 (2004年5月)

幌平橋(ほろひらはし、ほろひらばし)は、石狩川の支流豊平川にかかるで、白石中の島通と行啓通を結ぶ市道幌平橋通線を通す。河合才一郎が1927年に架け、後に札幌市に引き継がれた。20世紀半ばまでは豊平川にかかる数少ない橋の1つとして重要な役割を果たし、橋の数が増えてからも車や人の通行が多い。北海道札幌市中央区と同豊平区の境界にある。現在の橋は長さ150メートル、幅19.0メートル。

歴代の橋

1927年の橋

1927年(昭和2年)に札幌市街の対岸にある平岸の発展のため河合才一郎が私財を投じて架けた。橋の名は、札幌と豊平を結ぶ意による。幅5メートル、長さ159メートルの木橋であった。当時豊平川下流に架かる橋としては、豊平橋一条大橋東橋、それに鉄道橋のみで、初めて架けられた豊平橋より南にある橋としては、この幌平橋が唯一のものであった。

1937年の橋

1937年(昭和12年)に北海道が新たに架橋した。前のものより幅を広げた木橋であった。

1954年の橋

1954年(昭和29年)3月に架けられた。橋脚6本、7径間連続のゲルバー橋で、長さ150.7メートル、幅10.5メートルあった。車道を片側1車線ずつ2車線と、その両側に幅各1.5メートルの歩道を設けた。橋の建設当時は歩道は設計用の余地を残したまま設けられず、1966年(昭和41年)と1970年(昭和45年)の2回、歩道を架ける工事が行われた。交通量の増大と橋の老朽化が重なり、1983年(昭和58年)8月に橋面にくぼみができ、約10センチの穴が開いた。緊急に翌9月までの橋面全面改修を受けた。

1995年の橋

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冬の幌平橋歩道。車道は右(2004年2月)

交通渋滞対策として車線を増やすために計画され、1995年10月に完成した。3径間連続鋼床箱桁橋。長さ160.6メートル、幅19.0メートル。北側歩道の幅を広くとり、12.7メートルから22.2.メートルある。この空間を、札幌市の姉妹都市の名をとってポートランド広場という。アーチで補強され、冬季を除いて階段を自由に上ることが可能で、周囲を展望できる。ポートランド市民からの寄付によるリー・ケリー作「サーモン・リバー」という像がある。

橋の周辺

豊平川は南から北に流れる。初めの橋の建設当時は、未だ付近に市街は及んでいなかった。東はりんご園が多い平岸で、西には中島公園屯田兵の山鼻兵村があった。現在は両側とも中層の賃貸マンションなどが多く立ち、商店もかなりある。橋の西に地下鉄南北線幌平橋駅があり、また、自然な野原と林の復活をもくろむ小さな「ホロヒラタイ」緑地が石狩川治水事務所跡地に設けられている。東隣の地下鉄南北線中の島駅との距離も約200メートルで比較的近い。

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