岡田あーみん

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テンプレート:存命人物の出典明記 テンプレート:Infobox 漫画家 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 岡田 あーみん(おかだ あーみん、女性[1][2]1965年8月14日[3] - )は日本漫画家沖縄県生まれ[3]

経歴

大阪府立北野高等学校大阪府立大学卒業テンプレート:要出典。高校在学中の1983年に「米須(よねす)あーみん」の名で投稿した「お父さんは心配症」が集英社の第162回りぼんNEW漫画スクールの準りぼん賞を受賞、『りぼん』5月号に掲載されデビュー。後に岡田に改名し、同作で連載を始めた。

『お父さんは心配症』『こいつら100%伝説』『ルナティック雑技団』とデビュー以来連載を続けた。1994年には『お父さんは心配症』がテレビ朝日系列にてテレビドラマ化された。『ルナティック雑技団』連載終了後はシリーズの短編を発表。1997年以降は活動を休止している。

オンデマンド出版社「復刊ドットコム」には2000年の開設以来、岡田あーみん未単行本化作品の刊行を求むリクエストが多数寄せられており、2013年4月時点で得票数がトップになっているが、集英社を通しても作者本人との面会すらできない状態[4]で、交渉が不可能になっている。

人物・エピソード

テンプレート:独自研究

  • 「あーみん」は、デビュー当時好きだった松任谷由実のニックネームである「ユーミン」にちなんだものである。
  • キャッチフレーズは「少女漫画界に咲くドクダミの花」。
  • ちびまる子ちゃん』の作者さくらももこと、自身の漫画作品『お父さんは心配症』で合作をしたことがある。さくらは「あーみんは美人」と書いている[5]
  • ファンのことを、作家の名前に借りて「あー民」と呼ぶことがある。自称他称ともに多用される。
  • 『お父さんは心配症』の北野君は、自身の出身高校である大阪府立北野高等学校から名前を取った。
  • 『お父さんは心配症』の守君が忍者という設定は担当編集者のアイディアである。同様に『こいつら100%伝説』が忍者ものとなったのも担当編集者のアイディアであり、岡田の当初の構想では学園ものだった。

作品リスト

お父さんは心配症

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  • 連載:1983年5月号 - 1988年11月号
  • 刊行:1985年11月20日 - 1989年7月19日(全6巻)
  • 同時収録作品
    • 番外編・シンデレラの怪談(RMC「お父さんは心配症」 (2) に収載)
    • 番外編・H(ヘンタイ)の悲劇(RMC「お父さんは心配症」 (2) に収載)
    • 番外編・お殿さまは心配症(RMC「お父さんは心配症」 (2) に収載)
    • お父さんは心配症・小学生編(RMC「お父さんは心配症」 (3) に収載)
    • 個人教授(RMC「お父さんは心配症」 (6) に収載)
    • あーみんの好き放題劇場(RMC「お父さんは心配症」(6)に収載)

主人公・佐々木光太郎は、高校生の娘を持つ中年のサラリーマン。妻に先立たれ、一人娘の典子が非行に走ってしまわないかと心配するあまり、常軌を逸した行動に出てしまう。典子は父の心配など必要のないよくできた娘。彼氏の北野くんも近年まれにみる好青年であり、清い交際を続けている。ところが父の心配症はますますエスカレートして、友人・知人を巻き込んだ異常な大騒動を繰りひろげる。

現在文庫版(全4巻)が発売されており、巻末に作家本人のコメントが収載されている。

こいつら100%伝説

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  • 連載:1989年5月号 - 1992年9月号
  • 刊行:1990年7月18日 - 1992年12月13日(全3巻)

時は戦国、策略や謀議に満ちた白鳥城ではスパイが潜入し、世継ぎの姫の命が狙われていた。白鳥姫子とその家臣団は姫が潜伏できる安全な場所を求め城下の忍術道場を訪ねたのだった。アクの強い弟子三人を抱える先生は、「忍者は、歴史の影として上様を守りぬく者だ」と教えるが、姫に一目ぼれした三人は歓心を買おうとしてそれぞれ私利私欲によった行動から大混乱をまねいてしまう。

ルナティック雑技団

  • 連載:1993年1月号 - 1996年りぼん初夏のびっくり大増刊号
  • 刊行:1994年3月20日 - 1996年11月20日(全3巻)

孤高の貴公子 天湖森夜は、特異なカリスマ性の持ち主ゆえに、孤独だった。そんな森夜のもとに、彼にあこがれる少女・星野夢実が家庭の事情でホームステイすることになったのだ。 夢実は、森夜に人間の友達が必要であることを感じながら、森夜に独占的な愛をそそぐ心配症の母 ゆり子や、森夜に片思いのお嬢様 成金薫子、森夜をライバル視する愛咲ルイ、そして、謎の男ミスターXとの出会いを経て、精神的に鍛えられていく。

後日談となる短編では、夢実と森夜の文通の顛末(てんまつ)や、薫子の片思いの行方等が描かれるが単行本化はされていない。

備考

  • 主人公、天湖森夜の名は、関西方言の「てんこ盛り(大盛り)や」に発想を得て、その発音に詩的な漢字をあてたうえで作られたものである。(イラストつきで『りぼん』に掲載)
  • 愛咲ルイの名は、作家の学生時代にアイドルだったあいざき進也太川陽介の歌った「ルイルイ」を混ぜ合わせたものである。
  • 愛咲ルイは「こいつら100%伝説」の登場キャラクター、危脳丸(あぶのうまる)の子孫である。
  • 「番外編〜届け愛のエアメール〜」の天湖森夜の和歌「天の湖に雲の波立ち月の船星の森野に夜実る夢」は、「万葉集」巻七・一〇六八の「天の海に雲の波立ち月の船星の林に漕ぎ隠る見ゆ」(柿本人麻呂)のもじり歌である。

未収録・読み切り作品

  • ささやかな俺の愛 りぼん1983年12月号掲載
  • 花のいたづら りぼんオリジナル1991年初夏の号掲載
  • ルナティック雑技団番外編〜届け愛のエアメール〜 りぼんオリジナル1997年2月号掲載
  • ルナティック雑技団番外編〜お嬢様のパーティー教室〜 りぼんティーンズ1997年5月増刊号掲載
  • あーみんの好き放題劇場 りぼん1994年4月 - 12月号掲載
  • こいつら100%伝説(3D劇場) りぼん1991年9月号ふろく

脚注

テンプレート:Reflist

テンプレート:Manga-artist-stub
  1. 岡田あーみん先生のご尊顔とされている写真。
  2. テンプレート:Cite book
  3. 3.0 3.1 テンプレート:Cite book
  4. テンプレート:Cite book
  5. りぼんマスコットコミックス (RMC)『お父さんは心配症』 4巻、『ちびまる子ちゃん』 2巻 に収載。