山口淳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Infobox Musician テンプレート:Portal クラシック音楽 山口 淳(やまぐち じゅん、1967年10月19日 - )は、日本の現代音楽作曲家・音楽学者。
経歴
東京都生まれ。九州大学大学院芸術工学府修士課程修了。修士(芸術工学)。西岡龍彦、松平頼暁、ハヤ・チェルノヴィン、中村滋延に師事。
1996年、第6回秋吉台国際作曲賞にて山口県知事賞、第13回日本現代音楽協会作曲新人賞入選。1999年、第20回入野賞受賞。2001年、ISCM World Music Days横浜大会入選。2003年、第72回日本音楽コンクール作曲部門入選。
2001年、Asian Cultural Councilの招きとグラントにより渡米し、2002年までニューヨークに滞在(滞在中に2001年9月11日の米国同時多発テロに間近で遭遇)。
現在形の音楽、深新會(第2次)などでのグループ活動での作品発表の他、秋吉台国際20世紀音楽セミナー&フェスティバルなど作品は国内外で演奏される。また、2003年以降、現代音楽専門の楽譜出版社「マザーアース」から作品が順次出版される。2004年頃から一時、本名をひらがな書きにしたペンネームを使用している。近年は音楽学の分野でも活動している。
作風
刹那的なテンションの高さと、沈黙に至る余韻を聞き込む態度が全作品に共通して見られる。一時期は新しい複雑性譲りの数的操作や、松平の作曲技法をコンピュータプログラムで参照するなど迷いの時期もあったが、近年はそのような力みが消えた独自の境地を展開している。ピアニストとしてもなかなかに聞かせる腕前を持っている。テンプレート:要出典
主要作品
- 化身第4番〜ピアノのための
- 化身第5番〜トランペット奏者(ゼフュロス)のための
- 風の密度 II〜テナーサックス、ヴァイオリン、打楽器とピアノのための
- サクリファイス〜2人のヴァイオリン奏者のための
- 風の廻る庭第1番〜笙と6人の奏者のための
- 風の廻る庭第2番〜笙とヴァイオリンのための
- 舞曲第2番〜トロンボーンとコントラバスのための
- 舞曲第3番/悲歌〜ソプラノと弦楽オーケストラのための
- 間奏曲—祈りと胎動 松平頼暁の未完のレクイエムによる〜オルガンのための
- 弦楽四重奏曲第1番
- 弦楽四重奏曲第2番—ニューヨーク、2001年9月11日の追憶に
- 恋唄〜箏と電子音のための
- 絃の幻影〜箏のための
- 天地有楽〜箏とピアノのための
- ラ・フォリア〜映像と電子音のための
- 絃の幻影第2番〜ピアノと電子音のための
- 静寂の舞〜ピアノのための
- 彩られた幻影〜フルートのための