局部銀河群

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ファイル:Local Group Diagram 750px.png
局部銀河群の3次元地図。
"Milky Way" が銀河系(天の川銀河)、"Andromeda" がアンドロメダ銀河、"Triangulum" がさんかく座銀河を示す。下部の白線はそれぞれ100万光年を示す。

局部銀河群(きょくぶぎんがぐん、テンプレート:En)は、太陽系の所属する銀河系(天の川銀河、Milky Way Galaxy)が所属する銀河群である[1]

所属する銀河

局部銀河群には銀河系を含め、大小およそ50個ほどの銀河が確認されている[1]

局部銀河群の内部で、銀河系(天の川銀河)から最も近い銀河はおおいぬ座矮小銀河である。最も遠いのはGR8で、距離はおよそ800万光年である。最も大きい銀河はアンドロメダ銀河である。その重力にひかれて多くの銀河がアンドロメダ銀河周辺に存在する。

ほかの銀河群・銀河団との関係

局部銀河群に最も近い距離にある銀河群のひとつにちょうこくしつ座銀河群 (テンプレート:Interlang) やIC 342/マフェイ銀河群 (テンプレート:Interlang) があり、700万–1000万光年ほど離れている。その他、近隣にはおおぐま座のM81銀河群 (テンプレート:Interlang)、M101銀河群 (テンプレート:Interlang)、りょうけん座のM51銀河群 (テンプレート:Interlang)、ケンタウルス座A/M83銀河群 (テンプレート:Interlang) などがある。5000万–7000万光年ほど離れたところにおとめ座銀河団があり、これら全てがおとめ座超銀河団に含まれる。

1990年代中ごろまで、局部銀河群はおとめ座銀河団に取り込まれつつあるという説が有力だった。しかし、1990年代後半、宇宙の膨張速度が加速的に増加していることが確認された。この現象を加味すると、前述の銀河系を含む局所銀河群がおとめ座銀河団に取り込まれるという予想は、覆ってしまう可能性がある。

この説では、実際に銀河団同士が引き合う引力は、まだ総量が確定されていないダークマターの質量を含めても宇宙の膨張による離間速度差を埋めるまで至らず、宇宙の膨張に準じて、それぞれの銀河団と銀河団の空間が大きくなり、最終的には重力と斥力のバランスが落ち着く程度の総量を含む銀河団が、個々に安定的な系を成すことが予想される。その際、安定した個々の銀河団は光速の壁に阻まれ、一つの安定した銀河団単位に孤立した宇宙(空間)として切り離されるものと予測されている[2]

遠い将来の宇宙の姿について、実際の銀河団による小さな宇宙になるのか、それとも、ビッグクランチを起こすのか、あるいは永遠の膨張を続けるような宇宙になるのかという結論は、今後、大統一理論 (TOE) の登場とその理論による解析を待たなくてはならないと考えられている。

所属銀河の一覧

まだ無数の未発見の矮小銀河が存在し(Daniel Zuckerによるとその数は1万に達する)、今も頻繁に新しく発見されている。そのため、このリストは増えつつあり、発見済みの全てである保証もない。

渦巻銀河・棒渦巻銀河

以上3つが主な構成員であり、際立って大きい。

銀河系(天の川銀河)の伴銀河

アンドロメダ銀河の伴銀河

その他

疑わしい

矮小銀河とされていた球状星団

脚注

テンプレート:Reflist

テンプレート:地球の位置

  1. 1.0 1.1 局部銀河群 宇宙情報センター JAXA
  2. C・J・コンセリス 「宇宙を造った見えざる手 - 暗黒エネルギー」『日経サイエンス』2007年5月号[1]
  3. Discovery of a Faint Old Stellar System at 150 kpc, 2006
  4. Cats and Dogs, Hair and a Hero: A Quintet of New Milky Way Companions, 2007