尾頭橋駅
尾頭橋駅(おとうばしえき)は、愛知県名古屋市中川区尾頭橋四丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線の駅である。
概要
通常は普通列車のみ停車するが、中央競馬の一部G1競走開催日には、場外馬券売場(ウインズ名古屋)への便を図り、30分に1本の間隔で快速や新快速が臨時停車する。1996年3月から2009年3月まで定期運行していた下り「ムーンライトながら」は豊橋駅と大垣駅間のほとんどの駅に停車していたが、当駅と三河塩津駅は通過していた(当駅開設から約1年間は前身の「大垣夜行」であったが、これも通過)。また1999年までは、名古屋発大府行の最終普通列車は当駅を通過していた。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する高架駅である。ホームは曲線上に設置されている。改札は西側のみにあり、駅から直接線路東側に出ることはできない。
東海交通事業の職員が業務を担当する業務委託駅で、名古屋駅が当駅を管理している。駅舎内部にはみどりの窓口や自動改札機、自動券売機(TOICA非対応)、自動精算機(TOICA対応)などが置かれている。改札口とホームを繋ぐエレベーターは2009年(平成21年)に新設された。エレベーター設置と同時に、多機能トイレも整備されている。
JRの特定都区市内制度における「名古屋市内」の駅である。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color東海道本線 | 上り | 豊橋・武豊方面[1] |
2 | テンプレート:Color東海道本線 | 下り | 名古屋・大垣方面[1] |
利用状況
「名古屋市統計年鑑」によると、当駅の一日平均乗車人員は以下の通り推移している。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1994年 | 1,875[2] |
1995年 | 3,030[3] |
1996年 | 3,593[3] |
1997年 | 3,077[3] |
1998年 | 3,105[3] |
1999年 | 3,040[3] |
2000年 | 3,052[4] |
2001年 | 3,041[4] |
2002年 | 3,022[4] |
2003年 | 3,053[4] |
2004年 | 3,093[4] |
2005年 | 3,159[5] |
2006年 | 3,318[5] |
2007年 | 3,415[5] |
2008年 | 3,479[5] |
2009年 | 3,354[5] |
2010年 | 3,343[6] |
2011年 | 3,289[7] |
2012年 | 3,245[8] |
駅周辺
駅の東側を江川線(名古屋市道江川線)が通っている。この江川線の上を名古屋市電下江川線が1971年(昭和46年)まで敷設されていた。駅名にある「尾頭橋」は駅の南東、堀川を渡る愛知県道115号津島七宝名古屋線の橋である。
- ウインズ名古屋
- ナゴヤ球場
- 昇竜館(中日ドラゴンズ合宿所・選手寮)
- 松重閘門
- 名古屋市露橋スポーツセンター
- 中川税務署
- 藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院
- 名古屋市立露橋小学校
- 名古屋市立山王中学校
- 尾頭橋商店街
- 清水屋尾頭橋店 - 1968年開店のままのレトロな外観をもつ。
- 山王温泉 喜多の湯
- 名古屋山王郵便局
- 名古屋五女子郵便局
- 名鉄名古屋本線 山王駅 - かつては「ナゴヤ球場前駅」と称していた。
歴史
当駅の事実上の前身は、ナゴヤ球場におけるプロ野球公式戦開催に伴う観客輸送を担うべく、日本貨物鉄道(JR貨物)が保有する東海道本線の貨物支線(通称「名古屋港線」)に臨時駅として開設したナゴヤ球場正門前駅である[9]。中日ドラゴンズ主催試合の開催にあわせてJR東海が名古屋駅から同駅まで臨時列車を運行したが、ナゴヤドームが建設されプロ野球の試合開催が移転することなどにより同駅付近の東海道本線(金山 - 名古屋間)に常設駅の設置が決定したことを受け、ナゴヤドーム開業前年の最後の主催試合(10.8決戦)をもって同駅は廃止となった。
当駅は東海道本線の駅として、ナゴヤ球場正門前駅廃止の翌年に開業した。なお、テンプレート:要出典範囲。
- 1987年(昭和62年)7月1日 - JR貨物の貨物支線(通称「名古屋港線」)にナゴヤ球場正門前駅(臨時駅)が開業する。
- 1994年(平成6年)10月8日 - ナゴヤ球場における同年最後の公式戦をもって同駅の営業を終了する。
- 1995年(平成7年)3月16日 - JR東海の東海道本線に尾頭橋駅が開業する。
- 2006年(平成18年)11月25日 - TOICAの供用を開始する。
- 2009年(平成21年)3月13日 - エレベーター1基および多機能トイレを新設する[10]。
隣の駅
- 東海旅客鉄道
- 東海道本線
- テンプレート:Color特別快速・テンプレート:Color新快速・テンプレート:Color快速・テンプレート:Color区間快速
- 通過
- テンプレート:Color普通
- テンプレート:Color特別快速・テンプレート:Color新快速・テンプレート:Color快速・テンプレート:Color区間快速
脚注
関連項目
外部リンク
- 尾頭橋駅(主な駅のご案内) - 東海旅客鉄道
- ↑ 1.0 1.1 駅掲示用時刻表の案内表記に準拠。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(2011年1月現在)。
- ↑ 平成8年版名古屋市統計年鑑 11.運輸・通信 11-5.JR東海各駅の乗車人員 総数を16日で除した人数。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 平成12年版名古屋市統計年鑑 11.運輸・通信 11-5.JR東海各駅の乗車人員 総数を365および366で除した人数。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 平成17年版名古屋市統計年鑑 11.運輸・通信 11-7.JR東海各駅の乗車人員 総数を365および366で除した人数。
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 平成22年版名古屋市統計年鑑 11.運輸・通信 11-7.JR東海各駅の乗車人員 総数を365および366で除した人数。
- ↑ 平成23年版名古屋市統計年鑑 11.運輸・通信 11-7.JR東海各駅の乗車人員 総数を365で除した人数。
- ↑ 平成24年版名古屋市統計年鑑 11.運輸・通信 11-7.JR東海各駅の乗車人員 総数を366で除した人数。
- ↑ 平成25年版名古屋市統計年鑑 11.運輸・通信 11-7.JR東海各駅の乗車人員 総数を365で除した人数。
- ↑ 昭和30年代にも同様の観客輸送を行ったことがある。※詳しくは、名古屋港線を参照。
- ↑ 2009年3月10日付JR東海ニュースリリーステンプレート:リンク切れ による。