小机駅
テンプレート:駅情報 小机駅(こづくええき)は、神奈川県横浜市港北区小机町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)横浜線の駅である。
当駅周辺地区は、横浜市における都心(ツインコア)の一つである「新横浜都心」に指定されている[1][2]。
歴史
開業当初、当駅の周辺には田畑が広がるのみで、人家はわずか2・3戸しかなかったという。しかしながら大正時代の末期にようやく当駅附近の開発が始まり、やがて当駅の周辺に家々が立ち並ぶようになった。これによりそれまでは小机城のふもと、堀崎にあった小机の中心部も、当駅の近くに移ってきたのである。
- 1908年(明治41年)9月23日 - 横濱鐵道(東神奈川駅 - 八王子駅)の開通時に開業。
- 1910年(明治43年)4月1日 - 内閣鉄道院が借り上げ、八濱線となる。
- 1917年(大正6年)10月1日 - 国有化され、鉄道院横濱線の駅となる。
- 1923年(大正12年)9月1日 - 関東大震災で駅舎が倒壊する。
- 1946年(昭和21年) - 日本国有鉄道発足。国鉄横浜線の駅となる。
- 1968年(昭和43年)2月4日 - 新横浜 - 当駅間複線化。
- 1972年(昭和47年)3月5日 - 貨物取扱が廃止。
- 1978年(昭和53年)10月2日 - 当駅 - 中山間複線化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
- 1998年(平成10年)10月 - 橋上駅舎が完成。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
- 2008年(平成20年)9月23日- 横浜線開業100周年記念イベント開催。車両展示などが行われた。
- 2014年(平成26年)2月2日- 横浜線新型車両E233系6000番台導入にさきがけ車両展示会が開催された。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅。
ホームの上空から南口にかけて橋上駅舎が設けられている。かつては木造平屋建ての駅舎を使用していた。これは1923年(大正12年)9月1日の関東大震災で倒壊した駅舎の代わりとして1925年(大正14年)2月19日に建てられたもので、1番線のある単式ホームの脇、南口にあたる場所に設けられていた。当時単式ホームから島式ホームへは、ホームの東神奈川方にある1本の跨線橋で結ばれていた。また、駅の北から当駅の構内に行くには、駅から離れた踏切を渡らねばならなかった。跨線橋にエスカレータなどはなく階段のみであったが、駅の南側と単式ホームの間には段差がなかった。1998年(平成10年)10月から橋上駅舎の使用が開始されたため、この木造駅舎は撤去された。また、跨線橋も現存しない。
南側から見ると、南口、1番線(単式ホーム)、2番・3番線(島式ホーム)、北口の順に並んでおり、北口は駅舎から跨線橋が延びている構造である。
かつては貨物列車の取扱駅だったこともあり、現在でも貨物側線などが現役のまま残されている。3番線と北口の間に存在する側線(電留線1・2)と引上線は、営業運転に使用される電車の留置(夜間停泊)などに使用するほか、母屋(1番線)側八王子寄りに残る旧貨物ホーム付近は保線車両の留置に使われることがある。
直営駅(駅長配置)であり、管理駅として新横浜駅(在来線のみ、新幹線はJR東海の管轄)を管理している。JRの特定都区市内制度における「横浜市内」の駅である。
のりば
南口側を1番線として、以下の通りである。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color横浜線 | 下り | 町田・橋本・八王子方面 | 早朝に数本存在する当駅始発は2番線発 |
2・3 | テンプレート:Color横浜線 | 上り | 新横浜・東神奈川・大船方面 | 2番線は原則として臨時の当駅始発列車のみ |
なお、上り列車は昼間時は桜木町駅までの運転である。
2番線は上りの東神奈川方面で案内されているが、八王子方面への発車も可能である。実際のダイヤでは下り八王子方面の始発が運行され、案内されている上りは臨時のみで通常ダイヤでは使用されていない。臨時列車は日産スタジアム大催事等に東神奈川方面の始発としてごくたまに使用されるぐらいである。この他通過待ちなどの待避線としても使用できるが現在は使用されておらず、回送の引上線・電留線への出入庫に使用するほか、時折団体列車の時間調整などに使用される。
駅構内
- 売店等
- 各ホームの階段部から見て東神奈川よりにエレベーターが設置されている。
- 駅舎からホームへは2本ずつ通路が延びておりうち1本ずつが階段、もう1本ずつがエスカレータである。
- 単式ホームと島式ホームはずれて(進行方向手前側に)設置されているため、階段・エスカレータの向きもそれに応じている。
- 改札外は南口・北口ともにエレベーターがある。
- みどりの窓口(営業時間 7:00 - 20:00)
- ホーム上には、待合室が設置され1番線ホームは、東神奈川寄り階段付近、2・3番線ホームは、八王子寄りエスカレーター付近にそれぞれ冷暖房・列車接近および発車放送が設置されている。
利用状況
2013年度の1日平均乗車人員は10,253人である[4]。 近年の推移は下記の通り。
年度 | 一日平均 乗車人員[5] |
---|---|
1991年 | 8,205 |
1992年 | 8,127 |
1993年 | 7,772 |
1994年 | 7,897 |
1995年 | 8,051 |
1996年 | 8,137 |
1997年 | 8,243 |
1998年 | 8,554[6] |
1999年 | 8,605 |
2000年 | 8,537 |
2001年 | 8,733 |
2002年 | 8,867 |
2003年 | 9,232 |
2004年 | 9,198 |
2005年 | 9,451 |
2006年 | 9,499 |
2007年 | 10,069 |
2008年 | 10,199 |
2009年 | 9,661 |
2010年 | 9,764 |
2011年 | 9,592 |
2012年 | 9,715 |
2013年 | 10,253 |
駅周辺
駅の西側にある城山トンネルの上に、このあたりを治めていた小机城の跡があり、「小机城址市民の森」として整備されている。
競技場へ続く北口は住宅街であり、商業施設は皆無である。南口の横浜上麻生道路には昔ながらの商店街とコンビニエンスストアが存在する。飲食施設は少ない。
バス路線
駅南口側にロータリーはあるが、駅発着となる便のみがロータリーに乗り入れ、駅経由となる便は駅前の横浜上麻生道路上にバス停が設置されている。
下記の路線には、途中の停留所発着および営業所発着の便が存在する路線もある。詳細は営業所記事を参照のこと。
小机駅前(横浜上麻生道路・市ヶ尾方面のりば)
小机駅前(横浜上麻生道路・六角橋方面のりば)
小机駅前(駅前ロータリー)
- 浜1 横浜駅西口行(西菅田団地経由)※休日は運休
2000年4月1日までは東急バスの綱島駅行が当駅から設定されていたが、周辺道路の整備に伴い廃止された。
その他
歴史の項に記述された通り、1968年の新横浜 - 当駅間の複線化により、当駅を境に単線区間(原町田方面)と複線区間(東神奈川方面)に別れ、運転可能な列車の本数が異なっていたことから、当駅 - 東神奈川・根岸線間のみ運転の区間列車が多数存在した。10年後の当駅 - 中山間複線化により当駅発着列車は大きく減少し、分割民営化までに当駅止まりの定期列車はなくなったものの(前述の通り当駅始発や臨時列車は存在する)、その名残で横浜線および京浜東北線で走行した103系・205系・209系電車の行先方向幕には、「小机」および「快速小机」が登録されている。
隣の鴨居駅との間の距離は約3.1kmで、1997年4月に八王子みなみ野駅が開業してからは、横浜線の中で最も長い区間となった。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- テンプレート:Color横浜線
- テンプレート:Color快速
- 通過
- テンプレート:Color各駅停車
- テンプレート:Color快速
脚注
参考文献
- 港北区郷土史編纂刊行委員会『港北区史』、港北区、1986年
関連項目
外部リンク
テンプレート:横浜線- ↑ テンプレート:PDFlink平成25年3月発行。編集・発行、横浜市都市整備局企画部企画課。
- ↑ テンプレート:PDFlink 平成11年6月発行。横浜市都市計画局都市企画部企画調査課。
- ↑ 繁忙時間帯しか営業しない店舗のことである。小机1号店の場合は平日午前6時頃から午前10時頃までのみ営業。
- ↑ JR東日本「各駅の乗車人員」
- ↑ 横浜市統計ポータルサイト「JR在来線(乗車人員、一日平均)」
- ↑ 同年3月、横浜国際総合競技場が開場
- ↑ 通常は快速の通過駅だが、大催事には臨時停車や、当駅止まりの臨時列車が設定されることもある。またテンプレート:要出典範囲。