小学館ノンフィクション大賞

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小学館ノンフィクション大賞(しょうがくかんのんふぃくしょんたいしょう)は小学館が主催するノンフィクション(未発表原稿)を対象とした公募制の文学賞である。ノンフィクション作家の登竜門のひとつと位置づけられている。

1993年週刊ポストSAPIOにて「21世紀国際ノンフィクション大賞」として創設され、第7回より現在の名称となる。小学館社員による選考会で最終候補作(通常5篇)を選び、その後外部の選考委員によって受賞作が決定する。 現在の選考委員は椎名誠関川夏央高山文彦二宮清純平松洋子の5名。賞金は500万円(第13回までは1000万円)。受賞作は小学館より単行本として刊行される。その際、改題されることも多い。

歴代受賞作

  • 第1回(1994年) 
  • 第2回(1995年
    • 大賞 『乳房再建』(三島英子
    • 優秀賞 該当作品なし
  • 第3回(1996年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞 『カフカスの小さな国』(林克明)・『残酷な楽園』(降旗学)・『ライオンの夢』(神山典士
  • 第4回(1997年
  • 第5回(1998年
  • 第6回(1999年
  • 第7回(2000年
    • 大賞 『まぐろ土佐船 にわかコック奮戦記』(斎藤健次
    • 優秀賞 『フィリピデスの懊悩』(増田晶文)改題→『速すぎたランナー』
  • 第8回(2001年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞 『中国共産党に消された人々』(相馬勝)・『パラダイスウォーカー どこまでも車イスでいく』(中村勝雄)・『マルチルの刻印』(渡辺千尋
  • 第9回(2002年
    • 大賞 『みかん畑に帰りたかった』(埜口保男
    • 優秀賞 該当作品なし
  • 第10回(2003年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞 『赤と黒と緑の地にて』(やまもとくみこ)改題→『中国人ムスリムの末裔たち―雲南からミャンマーへ』
  • 第11回(2004年
    • 大賞 『伊織ちゃんはなぜ死んだか』(杉山春)改題→『ネグレクト 真奈ちゃんはなぜ死んだか』
    • 優秀賞 該当作品なし
  • 第12回(2005年
    • 大賞 『昭和犬奇人 平岩米吉伝』(片野ゆか
    • 優秀賞 『汚れなき男の眼に』(窪田順生
  • 第13回(2006年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞 『お腹の赤ちゃんは「人」ではないのですか』(江花優子)・『海峡を越えた歌姫』(田月仙)・『世界で一番売れている薬』(山内喜美子
  • 第14回(2007年
    • 大賞 『煙る鯨影』(駒村吉重)・『沖縄独立を夢見た伝説の女傑 照屋敏子』(高木凛
    • 優秀賞 該当作なし
  • 第15回(2008年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞 『我思う、ゆえに我あり』(小川善照)・『北京陳情村』(田中奈美
  • 第16回(2009年
  • 第17回(2010年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞 『鶴田錦史伝』(佐宮圭)・『最後の王者』(西村章
  • 第18回(2011年
    • 大賞 『北緯43度の雪』(河野啓)・『柔の恩人──「女子柔道の母」ラスティ・カノコギが夢見た世界』(小倉孝保
  • 第19回(2012年
    • 大賞 『R130-#34 封印された写真――ユージン・スミスの「水俣」』(山口由美
    • 優秀賞 『マオキッズ――毛沢東のこどもたちを巡る旅』(八木澤高明
  • 第20回(2013年
  • 第21回(2014年
    • 大賞 該当作品なし
    • 優秀賞 『産めない先進国──世界の不妊治療現場を行く』(宮下洋一)・『ゆめいらんかね──やしきたかじん伝』(角岡伸彦

候補作

最終候補に残りながら受賞を逃した作品で、その後小学館及び他社から刊行されたものもある。

その他のノンフィクション賞

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