小利別駅
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1977年、国鉄池北線時代の小利別駅と周囲500m範囲。左上が北見方面。千鳥式の相対ホーム2面2線、駅裏に貨物積卸線、駅舎横の池田側に貨物ホームと引込み線を持つ。既に貨物取扱いが廃止され、荷物取扱いも廃止直後であるが、1986年駅舎側本線へ棒線化されるまで、側線は撤去されず放置されていた。山間の駅で、かつては沢山の木材が駅周囲に野積みされていた時期もあった。 国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
小利別駅(しょうとしべつえき)は、北海道足寄郡陸別町字利別川上94[1]にあった北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅である。ふるさと銀河線廃線に伴い、2006年(平成18年)4月21日に廃駅となった。電報略号はトヘ。
駅構造
駅舎はコミュニティーセンターと合築になっていた。ふるさと銀河線沿線自治体ではふるさと創生事業の一環[2]で駅舎改築などを行っており、その第1号として1990年(平成2年)12月17日に供用を開始したものであった[3]。
1986年(昭和61年)10月30日までは交換設備を有する列車交換可能駅であった[4]。
駅周辺
小利別の集落が存在する。
- 国道242号
- 北海道道620号苫務小利別停車場線
- 北海道北見バス 小利別バス停
- 日産自動車陸別試験場
歴史
- 1911年(明治44年)9月25日 - 国有鉄道網走線の駅として開業。一般駅[5]。
- 1961年(昭和36年)4月1日 - 路線の呼称変更により[6]、池北線の駅となる。
- 1968年(昭和43年)10月1日 - 駅舎改築[7]。
- 1971年(昭和46年)10月1日 - 貨物取扱い廃止。
- 1977年(昭和52年)4月28日 - 無人駅(運転要員のみ配置)となる[8]。荷物取扱い廃止し、同時に出札・改札業務を停止。
- 1986年(昭和61年)
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道に継承。
- 1989年(平成元年)6月4日 - 経営移管により、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅となる[10][11]。
- 1990年(平成2年)12月17日 - コミュニティ施設併設駅舎に改築[3]。
- 2006年(平成18年)4月21日 - ふるさと銀河線の廃線にともない駅廃止。
隣の駅
小利別と置戸間の釧北峠(現・池北峠)に、1916年(大正5年)から1931年(昭和6年)まで釧北信号場が置かれていた。また、同一地点に戦後まもない頃(時期不詳)から1957年(昭和32年)まで釧北仮乗降場が置かれていた。
その他
1985年3月8日に放送されたNHK特集で陸別町が「日本一寒い町」として採りあげられた番組中で、無人化される以前の当駅が紹介された。