専務の犬

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テンプレート:Sidebar with collapsible lists専務の犬」(せんむのいぬ)は、高橋留美子の短編漫画。『ビッグコミックオリジナル1994年1月20日号に掲載された。

あらすじ

夫・小暮(こぐれ)は、学生時代からの親友で、社長令嬢と結婚し専務となった祭田(まつりだ)から犬を預かることになる。その犬の飼い主は祭田の愛人・カンナ。祭田の女房に愛人の存在がばれそうになり、新しい住居を探すまでの間、預かって欲しいというのだ。小暮の住む一軒家は祭田から安く購入した経緯もあり、無下に断れない小暮は犬を預かることになるのだが、200万円の価値のあるというその犬の顔に、洗っても落ちない落書きを子供が書いてしまう。

その犬はカンナがドッグショーに出す予定だったが、その話もご破算に。ますます立場が悪くなる小暮に、今度は祭田が「カンナも一緒に預かって欲しい」と言い出す。結局カンナも小暮の住居に住み着くことになるのだが、カンナの高飛車な態度に小暮の妻も困り果てる始末。しかし、子供も夫も、段々とカンナに手なずけられていく。

10日後、カンナの新しいマンションも見つかり、小暮も妻もホッとするが、そこに祭田の女房が現れて…

説明を求める祭田の女房に、小暮はなんと答えるのか。

アニメ

アニメ「高橋留美子劇場」(2003年テレビ東京)の一話としてアニメ化もされている。

  • 第13話「専務の犬」(2003年9月23日

キャスト

単行本

本作を表題作とする短編集が刊行されている。他の収録作は高橋留美子劇場#単行本を参照。

  • 「高橋留美子傑作集 専務の犬」(ビッグコミックススペシャル・小学館
  • 「高橋留美子劇場」第2巻(ビッグコミックス・小学館) ※上記の復刊