宝が池公園
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宝が池公園(たからがいけこうえん)は、京都府京都市左京区にある公園。園域は宝が池を中心に国立京都国際会館、グランドプリンスホテル京都に隣接する。
概要
宝が池は江戸時代宝暦年間に農業用のため池として作られた人工池で、もともと湧水があった深田の東側に堤を作ってせきとめたものである[1]。1855年(安政2年)に拡張工事が行われ、現在の広さとなった[1]。明治までは単に溜池、北浦溜池などと呼ばれ、1911年(明治44年)に発行された文書に宝池の名が初めて出ている[2]。宝が池の名前の由来には水不足に苦しんでいた松ヶ崎にできた溜池は宝のように思われた、池の形が分銅形でお金にたとえられた、宝暦年間にできたものだから、などの諸説がある[3]。
この池を市民の憩いの場として利用するために宝が池公園が作られた。比叡山と国立京都国際会館を借景として楽しむ遊歩道とボート遊びが出来る本体部と、山を越えて市営地下鉄松ヶ崎駅側にある運動公園、子供向けの遊戯施設がある「こどもの楽園」と、本体部とこどもの楽園を結ぶ「いこいの森」部分から成り立つ。
四季を通じて花の名所であるように設計されており、特に春の桜の時期は非常に混雑する。野鳥観察の施設もあり京都市内とは思えないほど自然に溢れている。また、池の周囲の遊歩道では近辺の市立小中学校のマラソン大会が恒例行事となったり、ジョギングをする者も少なくない。
こどもの楽園のある場所はかつては1949年に開設された京都競輪場(宝ヶ池競輪場)だったが、競輪場廃止にともない改築され作られた。2006年(平成18年)までは競輪観戦用のベンチスタンドが残されていたが、老朽化により取り壊された。
施設
- 宝が池公園運動施設球技場 - 京都市左京区松ヶ崎西池ノ内町
- 関西の大学対抗ラグビーなどの試合場としても知られる。
- 宝が池公園 こどもの楽園 - 京都市左京区上高野流田町
- 1949年(昭和24年)に市営競輪場として開設されたが、当時の京都市議会から市営によるギャンブル施設運営に対する異議が相次いだ為に1958年(昭和33年)に閉鎖後、1964年(昭和39年)[4]に中学生以上だけでの入園は禁止(保護者を除く)の児童専用公園として整備される。園内には2006年まで競輪所時代の場内スタンドの一部が残されていたが、老朽化のため取り壊された。
- いこいの森 - 京都市左京区岩倉大鷺町
交通
- 運動施設球技場 - 市営地下鉄烏丸線松ヶ崎駅(1番出入口)より徒歩5分